みやこ旅館

みやこ旅館(足利市)今回の足利遠征の宿は、緑町のみやこ旅館であった。

ここはお世辞にも近代的な宿でなどではない。 しかし日本一朝飯のうまい旅館なのである。 

この旅館の佇まいは、ビジネスホテル愛用の私には、非日常そのものであり、私は離れ(のような)部屋に泊まったのだが、そこへ通ずる渡り廊下は、眩暈がしそうな詩的空間であった。


はなれ

06073109 (3).JPGここで創造力が機能しないなら
  想像が沸かないのなら
自らの才能を
  疑ってみた方がよいだろう

詩的な空間とは
     無意識が
意識を
     ひょいと
飛び越えてしまう空間である

ここでは
あらゆる時空はつながる
         時間も距離もない
   遠景の世界である

日本一うまい朝食

しかし、この旅館、なにが凄いかといえば、朝飯のうまさにトドメをさすのである。旅慣れた私が、正直驚いた。

みやこ旅館の朝食日本一うまい朝食、という称号は、今現在、みやこ旅館のものである。なんの変哲もない普通の朝食にしか見えないだろうが、それはITが香りを伝えられないからである。

朝食の命は香りである。みやこ旅館の朝食は、なんといっても、炊き立てのご飯の香りが絶品なのである。部屋中にご飯の香りが充満していて、食べる前から舌と胃袋が嬉しくてしょうがないのである。

聞くところによると井戸水を使って炊いているらしのだが、確かに水の精も生きている。そして味噌汁は、冥加入りであって、ご飯との相性も抜群――涙がちょちょ切れる。次回の宿も、みやこ旅館に決定なのである。

追記 

060924追記:9月24日の朝食。
ゆるぎない姿である。
2006年9月24日の朝食 

みやこ旅館
足利市緑町1-3-3349
0284-21-2002
みやこ旅館