午前5時起床。浅草はくもり。

今日は早朝の移動であって、行き先は広島県三次市である――10月11日CALS/EC学習塾(広島三次市)

北朝鮮の核実験問題についてだけれども、それはなにか、世界の中心で愛を叫んでいるようなもので、アニメ的と言うか、空想とリアルがごちゃ混ぜと言うか、大人気ないと言うか、その昔の北朝鮮の戦略は「うまいな」と思うところもあったが、流石に今回はスカでしかないだろう。


 一方、わたしたち日本人の「核」に対するアレルギーは、年々リアルさが減少するのは(それを体験した方々が少なくなるからして)しょうがないのだけれども「オレの予想では『第三次世界大戦』が起きると思います。」と書かれたmixiの日記を読んだときには、これもまたアニメ的と言うか、空想とリアルがごちゃ混ぜと言うか、1.5の関係的と言うか、やはりWebはこんな議論に溢れるのだろうかと思った。

しかしテクノラティで「北朝鮮」をキーワードにブログの斜め読みをした感じでは、「実感がわかない。」というようなものが多いわけで、世間は意外と冷静なのである。それを反映しているのが昨日の株価だろう。昨日の日経平均は反発し、41.19円高の16477.25円で取引を終えている。

「実感がわかない。」というのは想像力が欠如しているように思えるが、昨日の株価が(北朝鮮の核実験を)織り込み済みというのであれば、想像力が働いた結果だろうし、これはなんだかよくわからない。

本当はみんな色々と考えているのだろうけれど、自分の生活が苦しいのは(楽なのは)北朝鮮のせいではないし、ただ考えたところで(現実が変わるわけのない)どうしようもなさに、わたしたちは長い間放置されてきてしまった。

社会的に誰でも可能性が開かれていて、しかもそれを実現できないでいる場合の失望感こそ、もっとも大きい。(サルトル)

そう、意外とここにあるのは冷静さではなく、失望感なのかもしれない。それは、考えてもその先の行動をとることができないような、そんなものだ。

たぶん、安倍さんは、北朝鮮に対する危機感をつくり出して(演出し)、それを自らの追い風としようとするのだろうが、意外とぶれない軸である大衆は(マスコミは煽るだろうが)これには乗ってこないのじゃないだろうか。まあ、経済制裁は必至だろうけれどもね。