宮崎地区建設業協会「防災マップ公開セレモニー」での基調講演用PPTを公開したのでご自由にお使いください。


目的と目標

防災マップ公開セレモニーパンフレット今回の講演のお題は、『情報を発信すること―「防災協定マップの意義」 Web2.0の時代の建設業について』であった。

そこでまず、「防災協定マップの意義」をご理解いただくために、「目的と目標」についてお話し申し上げた。

例えば「企業の目的はお金儲け(利益の追求)」だという人達がいるが、このテーゼは正しいのだろうか。

確かに我々は商いをしていのるであるから、利益を追求するだろう。しかしそれは企業の目的ではなく目標である、と(私は)思う。P・F・ドラッカー曰く

企業の目的は顧客の創造である

なのである。

「企業の目的はお金儲け(利益の追求)」だという方々は、目的と目標を取り違っているのではないだろうか。

もしくは、そもそも目的と目標の違いがわからないのか、目的など考えたことがない、のかもしれない――目的がなくともなんとかなったのが、今までの日本のシステム(開発主義)なのである。

そして目的がない、ということは理念(哲学)がない、ということでもあるのだが――そのことで、理念(哲学)を求めてくる今という時代には、(哲学無き商売人は)生き辛いのではないだろうか。

協会の目的

では協会の目的とはなんだろうか。それが配分であるなら、企業の目的を利益の追求という方々と変わらないだろう。それは目標であり目的ではない。

ということで、Web2.0時代の協会の目的については、普遍経済学モデルを使って説明を試みた。それは「【資料】(社)岩手県建設業協会の新ホームページ運用開始セレモニーでのPPT。」の内容にほほ忠実にである。

情報を発信すること

ここでもドラッカーの言葉を引用した。

企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす

ドラッカーのいう二つの機能は、ルーマンの社会システム理論がいう機能分化社会においては、コミュニケーションに収斂されてしまうだろう。

〈情報/伝達〉の差異の理解

そして情報発信は、「理念と目的をもって情報を発信すること!」でしかない。

(編集中)