串天ぷら 段々屋
午前5時25分起床。浅草はくもり。これは月曜日の最初の店で、「段々屋」で「串天ぷら」をつまんでいたのだが、大体「串天ぷら」ってなんだ、という問題がある。
それは下の写真を見てもらえばわかるだろうが、まあ、云ってみれば「創作天ぷら」なのだ。しかしなにを創作しているのか、と云えばそれは試してみるしかないだろうが、実を云えばあたし自身も未だによく分からない。
そんな天ぷら屋で、二ノ膳が終わる頃註1、「元祖しじみおでん」が有ることに気付きそれを食してみた。流石に天ぷら屋の「おでん」だ、どうも天ぷら屋の「おでん」というものがぴんとこない。
いや、「おでん」というよりも「串天ぷら」自体がぴんとこないのだが、そのぴんとこないあたしの座っている席は、外を歩く人々と次元が0.5次元ほど違っていた。たぶん外からは見えるか見えないかあやふやだったろう。
その次元の違う世界で食べる「串天ぷら」は、はっきり云って旨い。それ自体が口の中に入れると飛び跳ねるのだ。
それにしても「おでん」は「しじみ」が大ぶりで驚いが、「串天ぷら」の異端さとはこれも次元が違っている、と云うべきか、「おでん」を食べるあたしはその辺で酒を呑む(つまり本当のあたしだ)おやじに成り下がっていたのである。
註
- ここは最初に一ノ膳5本が提供される。そこからは注文自由で3本1セットで頼める。
串天ぷら 段々屋
新宿区西新宿1丁目14-2
03-6423-8889