パシズム

バシズム 日本橋ヨヲコ短扁集 (講談社コミックスデラックス) 

日本橋ヨヲコ(箸)
2001年4月6日
590円
講談社


「パシズム」 日本橋ヨヲコ短扁集

午前6時5分起床。浅草はくもり。「パシズム」は日本橋ヨヲコの短編集であり、奄美市の松元組の松元さんに教わって買ったのだが、1ヶ月前以上に届いていたのに紹介が今になってしまった。

そしてこの本はちゃんとした単行本であり、Kindle Fire HD 用の画面、つまりデシタルではない。その点はなにか懐かしいものに触れた感覚が両手に蘇り安心して読むことができる。

しかしこの最近の漫画(とは云えこの本が出たのは平成13年でありもう12年も前のことだ)に触れたのは Kindle のお陰だ。Kindle を買ったのはいいが普通の本を読むとなぜか直ぐに眠くなる。5冊ほど単行本をKindle に入れてみたがどれもが最後まで読み通していない、という有様なのだ。それが漫画だと全くない。あっというまに全部読んでしまえるのである。

今回「パシズム」を読もう、という気になったのは「少女ファイト」1~10巻を読んだからであって、その「少女ファイト」も Kindle が教えてくれたのだから(別に教えてくれと頼んだわけではない)、Kindle 様々なのだが、「パシズム」は日本橋ヨヲコの若々しさが溢れている。

それは決して"うまい絵"ではなくハッキリ云ってへたくそな絵としてだ。ストーリーも決して新しくはなく、その辺の映画の方が100倍はいいと思うのだが、「遅れてきた者」(あたしのことだ)には丁度良いリズム感を持っている。しかしここから「少女ファイト」に到達するまでの日本橋ヨヲコは、やはり飛んでいるのである。一体なにがあったのか、と思うあたしはまだ「遅れてきた者」なのだ。