大林酒場大林酒場


大林酒場で呑む

午前5時10分起床。浅草はくもり。この日は鐵つぁんに誘われて日本堤の「大林酒場」まで繰り出したのだ。

浅草4丁目からバスで10分もかからない清川2丁目で降りる(停留所の目の前は「丸千葉」だ)。そこから少し歩くと「大林酒場」がある。なんてことはない、近くの酒場なのである。

しかしだ、あたしにとって、家から南側はまだいいが、北側に行くとぐっと結界の具合が強くなる。「大林酒場」もそんな処のひとつなのである。

店に入ると先に来ていた鐵つぁんがビールをやっていた。あたしはそれをもらう、と次は、「ミルク焼酎」なるものを頼む。

「ミルク焼酎」、文字通りの焼酎の牛乳割りである。あたしはこいつを2杯呑んでこの店を切り上げたが、酒肴は目玉焼き、それからチーズを頼んだ。

目玉焼きはあたしの好きな酒肴で、酒をやるならこれが4番目に好きなものだが(1~3位がなんなのかはその時にならないと出てこないのだが)、いや、きちんとしたその姿に惚れ惚れとしたのだ。

やるものだな、と厨房の奥を見れば、奥さんが黙々とつくっておられる。

しかし此処は大変な酒場なのであった。昭和の香りをプンプンさせている。古い室内、高い天井、厨房がやたらと広い。中庭が見える。冷房はないらしい。夏場は団扇が登場するらしいのだ。

寡黙な親父さんがまかないをしてくれるのだが、一人で寡黙に飲むにはもってこいの酒場だろう。

逆に云うとデートにはむかない。この空気を親父さんが頑固に守り抜いている、そんな感じがするのである。そんなわけで見ての通り写真が一切ないのは許されよ、なのである。浅草グルメマップ

大林酒場
東京都台東区日本堤1丁目24-14