ふじや食堂の天とじそばふじや食堂の天とじそば


ふじや食堂の天とじそば

午前4時50分起床。浅草は晴れ。大原駅は千葉県の外房線といすみ鉄道の接続線だが、この日は特急「わかしお」に乗ってやってきたのだ。

予定よりも早く仕事が終わり、帰りの特急を待つ間少々時間があったので、駅前に一軒だけあった大衆食堂で昼餉ランチにすることにした。名前を「ふじや食堂」という。

あまり驚く程のことでもないのだが、あたしが独立前にいた会社の近くにあった食堂と同じ名前であった。だとすれば(ここがいい加減なのだが)、何でもあるだろう、と飛び込んだのだが、(あたしの)思うものは一応あったのだ。b

(あたしの)思うもの、とは(みなさん御存知の通り)蕎麦の類であり、その中から「天とじそば」を頼んでみた。

「天とじ」は立ち喰い蕎麦以外で食べるものの代表だが、まあ、ここも一応蕎麦屋なのだ、と割り切った。

やってきた「天とじ」は、海老天の衣が語るように80%はこれ全部衣だという(ある意味)傑作だった。つまり海老天を食べた記憶が無いのである。それでも玉子とじと衣が浮いているという「天とじそば」には違いない。

しかし、これは立ち喰い蕎麦屋の仕事である。汁は限り無く薄く、そして出汁が効いていなかったが、それでもこれが「ふじや食堂」の天とじなのだ。(たぶん)ラーメンの味では、と思う。

浅草で食べる「天とじ」とは姿形こそ似ているが、やっぱり違うのであり、しかし、なぜにこんなに違うものになたのかは、ここのラーメンを食べてみれば分かるのかも知れないが、それは永遠にやってこないだろうな、と思った(たぶん)。

ふじや食堂

ふじや食堂
千葉県いすみ市大原8741-5