糸貫の富有柿糸貫の富有柿


あたしのピンチを救ってくれた糸貫の富有柿

午前4時30分起床。浅草はくもり。橋邉くんが来た日曜の夜、家に帰ると何時もよりも自分の鼓動が大きく感じられた。暫く自室でうだうだしていたが、どうも身体の具合が悪いのだ。

あー脱力感が身体中を支配する。体中の力を受け止める箍が外れている、心臓の鼓動が大きく聞こえる。

この様は、まさに低血糖のなのだ。糖尿病の人が決して陥ってはならない症状なのだが、血糖値を計れば68mg/dLである。これはまた下がる。やばいな、思う。

低血糖は現在の薬であるメタクトLDになってからは初めてのことであり、(たぶん)あまり食べないでお酒を呑んだせなのだが、実に3年2ヶ月ぶりのことだった。

そうなれば直ぐに糖分をとらなくてはいけない。しかし完全に低血糖から足を洗った、と思っていたあたしにところにはブドウ糖の在庫は無かった。どうしようと思っていると息子がファンタを買ってくてくれた。

そして見渡すと、そうだ富有柿が届いていたじゃないか、とまだ開けてなかった岐阜県建築士事務所協会の贈与の品の箱をあけたのだ。

そしたら、おー何とみごとな糸貫富有柿ではないか。柿色の実があたしに食べてくれ、と云っている。今食ってやるぞ、と今年は大きな態度で(でも、身体は震えて)柿を食べる。これでもか、という塩梅にである。

今年も岐阜県建築士事務所協会より富有柿が届いていたことによって、あたしはどうにかピンチを脱したのだが、「義理堅い」、という言葉は、この贈与の為にあるようなものだな、とつくづくと思うのだ。

糸貫の富有柿

糸貫の富有柿