星の王子さま
午前5時20分起床。浅草はくもり。今年はなぜか「星の王子さま」になったのだ。なにがって、モレスキンのデイリーダイアリーが、である。
モレスキンも変われば変わるもので、ダイヤリーは、その昔、真っ黒なハードカバーが定番だった。
それが赤ができたかと思ったら、黒と白のピーナッツダイアリーができた。かと思えば、今度は「星の王子さま」だ。思い切り豪華になって布張りの表紙になっていた。
豪華でいいな、と思うが、んー、待てよ、とあたしは使うのを一瞬途惑う。完全にのっているのだ、いや、のせられているのかもしれない、「星の王子さま」にだ。そんな気がしたのだ。
フランス人の小説家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説『星の王子さま』である。その絵はもう何度もみたし、はなしの内容も知っているつもりだ。
でも、あたしにはなんか違うような気がしたのだ。なんかあたしには合わない。
でも買ったんだよな、と思い直す。思い直して内部をみた。
いつものデイリーダイアリーなのだ。そうこれは表は「星の王子さま」なのだが、中身はモレスキンのままななのだ。何時もの「存在することの習慣」 "the habit of being"だ。
しかし、持って歩くのは、中身を見られるよりもはずかしい。今年はそっと使おう、と思うのだった。