大特ざる大特ざる


道議会食堂の大特ざる

午前5時20分起床。浅草はくもり。これは札幌で食べた昼餉で「道議会食堂」の「大特ざる」と云う。札幌には「ある」とは聞いていたが、まさかこんなにでかいとは思わなかったのだ。この蕎麦は「特ざる」の2倍の量だというが、「特ざる」がどの程度の量なのかは知らないので「大特ざる」の量など分からるわけはない。それでもあたしは「大特ざる」を頼んだのだが、出て来たそれを見て泣きそうになってしまた。はたして全部食えるのだろうかと。

海苔が散らされた山の様な蕎麦はそれなりにうまい(と思う)が、それよりも「つけ汁」である。「つけ汁」は温かく、エビの天ぷら、鶏肉、ウズラの卵、なると、ねぎにホウレンソウが入った煮出し汁のようである。色は限り無く黒に近く、限り無く甘く、そして限り無く塩辛い。いわば極限のつけ汁だ。あたしはこの「つけ汁」がかなり気に入ったのだが、温かった汁も冷たい蕎麦を入れるものだからやがてぬるくなりそのうち冷たくなる。と同時に蕎麦も残すところ10分の1の段階で胃袋に入らなくなってしまったのだ。

ここ2、3年では無かった事だ(たぶん)。全部食べなければなぜここにやって来たのかの意味も無くなってしまう(たぶん)。「道議会食堂」とは「北海道議会議事堂」にある食堂で、受付で「事務室等入室証」なるものをもらい、それを首にぶら下げて入る。帰りには全く逆の事をしなくてはならないのだが、もはや帰りの事など考えられなくなっていた。最後まで食べよう、食べよう、と思うが腹に入らないのだ。しばらく蕎麦を眺めていたがついにあたしはギブアップしてしまった。

この食堂はかなりいい感じだ。なにせ「うどん」の姿がないのである。普通の食堂なら蕎麦を用意すれば当然に「うどん」はある。だけどもここにはその姿が無いのである。そしてその姿のレトロさも含め、今は無き(そのうち復活すると聞いている)「マルカンデパート展望大食堂」のミニチュア版の様な店の造りである。そして「大特ざる」である。このメニューだけで人を呼べる「商品」だ。それは「北海道議会議事堂」にある「道議会食堂」を忘れさせるほど大きなインパクトなのだ。次回こそ完食なのだ。

山の様な姿

事務室等入室証

道議会食堂

道議会食堂
札幌市中央区北2条西6 北海道議会議事堂B1F