天ぷら〈七品〉盛合わせ天ぷら〈七品〉盛合わせ


天ぷら〈七品〉盛合わせと厚焼玉子

この日は夜遅く帰路についたのだが、その前にと「そば八雲 新千歳空港店」で夕餉としたのだ。「そば八雲 新千歳空港店」は新千歳空港ターミナルビルの3Fにある蕎麦屋で、前に寄ったのが2013年の12月だから3年振りのこととなる。あたしはこの店のつくりを見ては当時の事を思い出していた。しかし、腹はさほど減っていなかったのだ。なにせ「道議会食堂」の「大特ざる」でランチにしたのだが、そのせいでさほどどころが全然腹は減っていなかったのである。

それでビールをもらい暫く何を食べようかと考えていたのだ。考えたあげく、「天ぷら〈七品〉盛合わせ」と「厚焼玉子」を頼むという塩梅になった。まずは「厚焼玉子」が来たが、あたしは「量が多いんじゃないの」、と独りごちる。全部で6切れ、あたしゃ2切れでもう充分だと思った。しかし誰も食べてくれる人もいないので、全部を食べてやる、と腹を決めた。そして「天ぷら〈七品〉盛合わせ」である。海老やらカニやらさつまいもやら海のものと山のものが入っていた。

あたしら非北海道人にとっては、北海道に何か関係があるのか、という「天ぷら〈七品〉盛合わせ」なのだ。しかし、天ぷらを一口食べて(ここの天ぷらの)特性を思い出して笑ってしまう。それはまるでフライのような天ぷらなのだ。まあ、フライは言い過ぎだとしても、確かに食べればうまいが、フライのようなカラリとした衣は蕎麦屋には似合わない。しかし、お前はここで蕎麦は食ったのか、と聞かれれば、「あはは」と笑って逃げだそう。そう、蕎麦は最初から御免被って腹一杯の上書きをしただけなのだ。

厚焼玉子

そば八雲 新千歳空港店
北海道千歳市美々987 新千歳空港ターミナルビル3F