えび天にぎりマヨえび天にぎりマヨ


かっぱ寿司 郡山亀田店

午前5時30分起床。浅草は晴れ。生まれて初めて「かっぱ寿司」に入ったのだ。勿論浅草のではなく郡山亀田店である。そして、この非「街的」な店に驚かされているあたしがいるのである。この非「街的」な店に驚かされる、と云うのは「街的」な店に驚かされるのとは訳が違う。何と云っても店の大きさが全く違い過ぎるのだ。それを可能な限り少人数でやりくりしている。そこで働く方々を見ていると、あたしの仕事のいい加減さが如実に分かる。いや、面目ない。

そして、そこに集うお客さんは単純に「顔」なのだ。子連れのお客さんが圧倒的に多いこの店で、固有名詞で呼べる人など独りもいないのである。それはあたし達も同じであろう。つまり、家族という単位が唯一の連帯なのだ。独りでくれば限り無く孤独になれる。食の先輩を探すのは無理である。さらにはメニューの突拍子もなさにも驚かされる。「えび天にぎりマヨ」をもらったが、明らかにこれは「鮨屋」には無い。しかし確かにうまいし、一皿108円という破格である。

そのうまさは「マヨネーズ」のうまさに終始しているわけではなく、あきらかに「ハイブリッド」なうまさなのである。「寿司飯」と「海老の天ぷら」と「マヨネーズ」の「ボロメオの結び目」だ。こんな不思議なものを寿司として出すこの店に怖さのようなものさえ感じてしまう。なぜなら「街的」な店では驚かされること等殆ど無いからなのだ。「驚かされる」この言葉の持つ意味をもう一度考えてみたくなった。なにせあたしが普段居る浅草には、なにも驚かされない「街的」な店が山ほどあるのである。

アボガドサーモン

コーン

茶碗蒸し

かっぱ寿司 郡山亀田店
福島県郡山市下亀田22-1