ちりめん(宮崎産)
今年の延岡のG3(伊藤)さんからの贈与は「ちりめん(宮崎産)」だ。この「ちりめん」は勿論「ちりめんじゃこ」である。魚は「シラス」だ。「シラス」はイワシの仔稚魚だが、その仔稚魚を食塩水で煮た後、天日で干してできあがる。
この「ちりめん」けはっして食卓の主役ではない。それは常に何かと一緒にいることで、相手を引き立て、そして自らも(ついでに)立てる。その脇役とも呼べる役割は決して目立つことはないく、しかし見事な役割だと云わねばなるまい。
この日は「ちりめんじゃこ納豆」にして食べた。いつもの納豆に「ちりめん」を加えただけのものだが、納豆の味があがっているのがわかる。それは「飛びきり」と云うわけではないが、決して「少しだけ」註と云うわけでもない。確実にうまくなる。いや、「ちりめん」の力を見直していたのだ。
註
この「少しだけ」ではない味の変化をもたらすものを、(あたしは)「トリックスター」と呼んできた。そう、「神話のアルゴリズム」(レヴィ=ストロース)の言っていることである。