ラーメンラーメン


ラーメン

午前4時10分起床。浅草はくもり。うまい、と思った。この「餃子の王さま」の「ラーメン」がである。この味は今は無き「元祖恵比寿ラーメン」の味に似ていると思った。いや、「餃子の王さま」の方が創業は古いのだから、同じ「ミーム」を追いかけていたもの同志の味だと云えようか。

そのスープは「東京醤油ラーメン」の定番である。しかし、その定番の味と香りというのが、定番といってしまうのは実に惜しい。それは昭和30年代生まれのあたしの郷愁を強烈に刺激するのだ。そして麺だ。麺の太さは見事に中庸であるが、一口食べるとその反発感が凄い。

それらは(あたしの中で)「かつてーあった」ものなのに、今、現実にあることに驚きをを隠せない。

でも、「ラーメン」は御法度のはずである(糖尿病の為)。しかし、あえて「ラーメン」を頼んだのは、家人が頼んだ「炒飯」に付いてきたスープを、少しだけ呑んだからなのだが、その味は、痛烈にあたしの心を沸き立てた。魂が震えた。

「きっとラーメンもうまいに違いない」。

それからというもの、「王さまの餃子」を食べながらも、あたしの頭の中では「ラーメン」を頼むか否かの闘いが始まっていた。「ラーメン」を頼もうか、でも血糖値が心配だ。それでも「ラーメン」を頼むか、いや、やっぱり血糖値が心配だ。

こんなあたしを見て、家人が「ラーメンお願いしまーす」と頼んでしまったのである。そう、家人が3分の2程を食べてくれたのだ。いや、いや、正にできた家人だ、ありがたいのである。[浅草グルメ]

王さまの餃子

餃子の王さま
東京都台東区浅草1丁目30-8