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半チャンラーメン

半チャンラーメン

午前4時50分起床。浅草はくもり。この日も「餃子の王さま」に行ったのだ。列に並ぶのは日常になっているのでどうってことはない。行列の中、今日は何を食べようかな等と考えていた。そしたら突然、「半チャンラーメン」が思い浮かんでしまったのだ。

「半チャンラーメン」は「ラーメン」＋「チャーハン」である。そう「炭水化物＋炭水化物」だ。

これは（あたしが10年間続けている）「糖質制限食」にはまったく縁が無いどころか、「半チャンラーメン」は、糖質だけはたっぷりとあって、どう見ても、あたし（糖尿病患者）には毒の部類である。鐘ヶ淵の先生が見たらなんて云うだろう、等と考えているうちに2階へと通された。

予定通りに「半チャンラーメン」とビール、それに「王さまの餃子」を4人前頼む。いいのか、と（あたしの）良心が語ってくるが、いいのだ、と（あたしの）悪い心が答える。やがて出てきた「半チャンラーメン」は、先日度胆を抜かれた「ラーメン」と、半分だけだがこれも立派な「チャーハン」で出来ていた。

あーなんて素敵な光景なんだろう、と二つが並んでいるのを見て思う。

あたしが学生の頃、福島に住んでいて、当時は（たぶん）「幸楽苑」に「半チャンラーメン」があった（今でもあるかもしれない）。昔はガツガツと「半チャンラーメン」を食べた記憶が甦る。しかし、今はスープと麺、それにチャーシュウを少しだけ食べる。チャーハンも同じだ。ほんの少しを食べる。

昭和の街中華の味が甦る。

今は糖尿病という病に冒されてしまったあたしだが、その第一の原因はこの味なのだ。化学調味料の何とも言われぬ味を知ってしまったが故に、こうして頼まないと気が済まない。「食べたい」という気持ちは如何ともしがたいのである。

でも食べれば（ほんの少しでも口にすれば）それで納まるのだ。あー馬鹿野郎なのだな。[浅草グルメ]

餃子の王さま
東京都台東区浅草1丁目30-8