カレー南蛮そば(大盛)を啜るカレー南蛮そば(大盛)を啜る


カレー南蛮玉落としで夕餉

午前5時10分起床。浅草は雨。あたしが(糖尿病患者の癖に)これだけ蕎麦を食べるのは理由があって、それは、蕎麦だけは食べ続けるそ、と心に誓ったからだ。それは糖尿病という現実を目の前にして、あげくの果てに脳梗塞で入院をし、インシュリンの注射を打っているあたしがそこにいたからだ。

インシュリン注射を今後一生続けるのか、と思うと、ちょっと目の前が暗くなった。その暗い人生を少しでも明るくしよう、と色々な食べ物がオミットされるなか、蕎麦だけは食べ続けるぞ、と心に決めたのだ。

でも、インシュリン注射を続けなくてはならなかったら、蕎麦も止めるつもりだったが、(うまい具合に)インシュリン注射が無くなった。それで、今も、相変わらず蕎麦を手繰っている。

この日は二丁目の「翁そば」で夕餉にしたのだ。「カレー南蛮玉落とし(大盛)」だ。夜に蕎麦を食べることは決して珍しことではないが、ビールも呑まずに(この週は予定オーバーだったのだ)、黙々とこの蕎麦を手繰る。大盛のせいもあるけれど、蕎麦の量の多さに愕然とするのは何時もの事だ。

見えている蕎麦から手をつける。ずるずると決して手繰るという言葉は似合わないけれども、蕎麦を食べ始める。そして表面張力でもりあがったカレースープがやや減ったころ、ぐるぐると蕎麦の中身を掻き混ぜてやる。たまごも蕎麦も鶏肉もカレーと一緒にだ。

そうやって掻き混ぜて食べるのがあたしの流儀なのだが、この蕎麦を全部食べきることが最近はちょっと無理になってきたようだ。漸く中身は食べ終えるのだが、カレースープを呑みきることが出来なかった。「この根性無し」が、とひとりごちるのだわ。[お蕎麦deランチ] [浅草グルメ]

カレー南蛮玉落とし(大盛)

翁そば
東京都台東区浅草2丁目5-3