アプルパイアプルパイ


アップパイとくるみベーグル

午前4時40分起床。浅草は霧。土曜日、朝から雨の降る生憎の天候にめげそうだったが、おいでになるお客様の為に何かお茶請けを、という家人に、追い出されるように家をでた。何かを探しに出掛けたのだ。時間は午前10時を少し回ったところだったが、まだ早すぎたことは充分承知していた。

家を出ると「喜美松」、「大黒屋」、「なると」と、有名店が並ぶこの通りに名前もないのが何か不思議だった。「富士公園」の前を通り十字路を右へ。そこでローソンへ寄って荷物を出した。この作業が思いの外早く終わってしまい、益々時間を持て余す。

そう、この日は「粉花(このはな)」へ行こうとしていたのだ。「粉花」はローソンの通りを浅草寺に向けて行く途中にある。言ってみれば、あたしが毎日通っている通りだが、「菓子工房ルスルス」、「粉花」、「あんです」が並ぶ所謂「粉屋」通りである。

その「粉花」の「ベーグル」は以前頂いたことがあり、そのもちもちさ加減に驚愕したことがあった。今日は、その「粉花」へ初めて行ってみることにしたのだ。しかし、未だ時間がある。それで「アンデス」まで行って時間を潰すことに(これは後で書くかもしれない)。

そしてようやく10時30分、「粉花」のオープン時間だ。

小さな店だ。いつもは閉まっているところしか見られない(夕方も早く終わってしまうのだ)この店の、小さな息遣いを初めて聞いたような気がした。すでにあたしの前には6人のお客さんがおられ、次々に注文をしていく。そして、そのお客さんの一人が「アップルパイ」と云うのが聞こえたのだ。

「アップルパイ」があるのか。それを頼もう。

そして、あたしの番になったので、「アップルパイ」と「くるみベーグル」と「オレンジピールのパン」を買っ帰った。それらはまだ温かい。しかし、あたしはどれも食べることはできないのだ(糖尿病)。「アップルパイ」を少しいただいたが、酸っぱい味が舌に残った。爽やかなレモンの様な味だった。[浅草グルメ]

くるみベーグル

粉花

粉花
東京都台東区浅草三丁目25-6