ひようたんなべ
午前3時50分起床。浅草は雨。村上さんがこられた日は、未だ雨が残る寒い一日だったが、今日は「おでん」でも食べよう、と一丁目の「ひょうたんなべ 雷門店」に出掛けた。ここはまるっきしの居酒屋であるが、ひとつ特徴があって、それは、「おでん」がうまい、と云われていることだ。
その「おでん」を目当てに人々は集う。この日はオープンして間もないというのに、あっと云う間に満員御礼である。若い人からあたしら世代まで年齢層は幅広い。まったく凄まじいものだが、さすがは「駒形どぜう」の関連店だ。
刺身の盛合せ
あたしらはビールを貰い、まず「刺身の盛合せ」を貰った。その「刺身」をつまんだのだが、おもわず「うまい」と声を上げてしまった。「刺身」の盛り付けに、並々ならぬ意気込みを感じるのだ。それは予想外のことで、「刺身」に感じた意気込みが、その後の料理に続くのだ。
おでん
当然「おでん」の出来が楽しみになる。「おでん」を食べると、ここの「おでん」は、その出汁のうまさに尽きることがよく分かる。出汁がうまいのだ。何を食べてもうまいのだ。
かつおと昆布等から丁寧に引いた透明感のある澄んだ出汁が、何を食べてもうまい状態を作り出している。そして「おでん」の様々な具材の出汁がハイブリッドする。いろんな「おでん」を食べてきたがこの「おでん」は三本の指に入る。いやーうまい。
それで調子に乗って「じゃがいも」と「牛すじ」と「トマトチース」を頼んでみた。ついてに「牛すじの煮込み」もである。それらの何を特筆しようか、と考えるほど皆よく出来ていて夫々にうまい。
「牛すじ」と「じゃがいも」が一緒になって出てきた。あたしは「牛筋」が大好きだが、ここの「牛すじ」は「じゃがいも」の引き立て役ではない。しっかりとうまい。そして「牛すじの煮込み」の透明感とその味に驚き、挙げ句に「トマトチーズ」の驚愕の味に度胆を抜かれた(グルタミン酸万歳だ)。
うーん、これは食べすぎたあたしのうなり声ではなかったのだ。[浅草グルメ]
ひょうたんなべ 雷門店
東京都台東区浅草一丁目2-9