おぞう煮おぞう煮


餃子の王さま

午前3時起床。浅草は晴れ。この日の夜は「餃子の王さま」に出掛けた。「餃子の王さま」は「餃子」以外もうまい中華料理店(所謂、町中華)である。その筆頭を挙げれば「みそそば」だ。「みそそば」は絶対的に変だ。味噌はまだ溶かしていなままでやってくる。そう制作途中なのだ。

味噌は溶かす前は綺麗な半円になっている。味噌を溶かそうかと思えば、太い麺がうなり、もやしがこれでもかと出迎える。邪魔なのだ。そして食えば、これこそ絶対である、という味を提供してくれている。

そして、「ラーメン」も「チャーハン」もうまい。

そう「半チャンラーメン」だ。この「半チャンラーメン」のうまさは特筆ものだろう。決して無化調だからうまい等とはいわない。これは化学調味料が入っているからこそうまいのだ。進化とは無縁の店だが、創業当初(昭和29年の創業とある)からこの姿なら、本当の凄いと思う。

おぞう煮

そんな中、この日は「おぞう煮」を頼んだのだ。たぶん黒いラーメンスープの中に、焼いたもちが2つ入ってくるものだとばかり思っていた。そしたら全然違う。上の写真を見て欲しい。これが「餃子の王さま」の「おぞう煮」なのである。あたしはその姿に思わず吹き出しそうになった。

餅は正方形の形をしたものだ。その正方形を(たぶん)電子レンジで柔らかくし、そしてタンメンのスープと合わせてある(ように見える)。とはいえ、餅は一つも食べなかったのは糖尿病の為だが、しかし、飲んだスープの中に餅の成分が皆無かといえば、それは違う。

餅の成分が溶けてスープに入り込んでいる。

餅は食べた記憶がないのに、餅の味がする。そう「無限小」、「まっくろくろすけ」のなせる技である。スープの中に餅の「無限小」が溶け出している。そして、これはもの凄くうまい。ただ、この一杯を全部一人で食べるのは無理がある。三人で仲良く分けて丁度なのである。[浅草グルメ]

餃子

餃子の王さま
東京都台東区浅草1丁目30-8