糖質制限食
午前3時30分起床。浅草はくもり。あたしの糖尿病患者としての食生活は「糖質制限食」に限る、としているけれど、その「糖質制限食」も極めてあやふやなものであり、時々どうしようもなくなる己の〈欲望〉に負けてしまう自分がいる。〈欲望〉はなにものにも制御不能なのだ。
ハレの日と欲望と重茂の焼うに
「向井田さん」から「重茂の焼うに」をいただいたのだが、ここは己の〈欲望〉に従い「うにご飯」にしてもらう。年に二度の「ハレの日」だ。「ハレ」は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」である。「ケ」は「日常」を表しているが、その意味で「ウニご飯」は正に「ハレの日」の食べ物なのである。
その「ハレ」と〈欲望〉が重なるこの日はどうしようもない。あたしの欲しいものの一つは、病気ではあるが、それを気にさせない元気が体だが、その対極に「うまいめし」がある。そのうまいめしが己の〈欲望〉なのだ。しかし、うまいは体にいいことなどはない。
この「二項対立」をどうしようか、というのがここ10年間のあたしの生活だったのだが、結局〈欲望〉の強さを見せつけられるのだ。
うにご飯の幸せと不幸
この日は長谷川さんよりいただいていた「いわしの干物」を焼いてもらい、それにきのこの入った豚汁と、あたしが云う「一汁一菜」の夕餉である。
ふっくら炊き上がった「うにご飯」を食べる。
家人は、あたしの体を考えて少なめによそってくれるが、ついお代わりをしてしまう自分がいる。そして、いつも思うのだ、浅草で「重茂の焼うに」を「うにご飯」にして食べている自分のなんと幸せで、そして不幸なことかと。
重茂漁業協同組合
岩手県宮古市重茂第1地割37-1