もの凄い鯖
午前5時起床。浅草は晴れ。水戸の「長谷川さん」からの譲与は干物だった。だたこの干物を作ったのは「越田商店」と書かれている。へー「越田商店」か、と「もの凄い鯖」は(あたしでも)知っているブランドだ。その「越田商店」を選ぶ長谷川さんの選択視に思わず感心する。
ノルウェー鯖
さっそく食べようとするが、鯖を見ると、「越田商店」の鯖の干物は、「ノルウェー鯖」を使っていることがわかる。背中のタイガー模様が独特なのだ。「ノルウェー鯖」は何よりも供給が安定している鯖であることで素晴らしいのだが、「ノルウェー産」なら一言云わなくてはならない。
鯖にとって
ノルウェーほど
住むことに適した環境はない
つまり、ノルウェーは、先日『「ノルウェーサーモン」のCMが妙に強烈なのだ。』で書いているほどのシーフード王国だ。「ノルウェー鯖」は「海のエネルギーブースター、タイセイヨウサバ」であり、「海で獲れるスーパーフードの 1 つとして知られているサバ」なのである。
越田商店のまっくろくろすけ
そして、この鯖の干物はすこぶる付きでうまい。その秘密は製造過程でつける「つけ汁」にある。この「つけ汁」に潜む数々の「無限小」が大活躍しているのだ。「つけ汁(無限小)」が鯖の味をつくりあげている、と云ってもよい。
勿論、ここで云う「無限小」とは「まっくろくろすけ」の事で、その正体は、酵母菌や乳酸菌など、自然に「つけ汁」に住みついたものだ。
これらの「無限小」から発生した「まっくろくろすけ」が、鯖のタンパク質を分解し、旨味成分に変えている。これは凄いことだ。まさに「もの凄い鯖」である。だから、焼けたばかりでは脂が唸ってる。脂が乗っているのだ。そしてこいつは、やっぱり熱々の白飯が一番だ。
家では醤油もなにもかけないでそのまま食べる。そのホクホクとした身をひとかけ箸にとり、ご飯の上に載せてやる。殆どご飯を食べられないあたしでも、一口掻き込むのだ。すると、もう、たまらないぞ「越田商店」、という声が聞こえてきそうだ。
越田商店
茨城県神栖市波崎8233-9