モツ鍋モツ鍋


喜美松でメリークリスマス

午前4時起床。浅草は○。クリスマスイブの夜、約束していた方々との宴席がキャンセルされたので、珍しく家人と2人で「喜美松」へ行ってみた。何時もは人で溢れる「喜美松」だが、流石にクリスマスイブとあって、家で呑む人が多いのか、それとも早くいったせいなのか、まだ空席が多い。

あたしらはカウンターに席をとると、何時もの「ポテトサラダ」と焼き物を頼む。盛岡から帰ったばかりで、腹は昨晩の夕餉で食べた「岩手がもの鴨せり鍋」がまだ残っている(ような気がした)。つまり、それ程減っていなかったのだが、ここの串焼きは不思議と腹に納まるのが不思議だ。

「レバー」、「タン」、「おやじだんご」、そして「カシラ(みそ)」。そしてビールを呑む。あーうまいな。かつてに比べ焼きは二回り程しっかりしているが流石にうまいのだ。食う度に、裏浅草に花が咲いたような気分で心もも一層軽くなる。そして「モツ鍋」を貰おう、と2人前を注文した。

モツ鍋

そししたら娘さんが1人前で良いですよ、と云う。あーそうだった、ここの鍋は量が多いのを思い出す。昔、ここで「つくね鍋」を二人前頼んで、挙げ句に食べきれずに部屋に持って帰った事を思い出す。あれは確か「おじや」にして食べたのだ。いや、細かいところを忘れずにいる自分に驚く(笑)。

一人前の「モツ鍋」はそれだけで充分な迫力があった。早速、綺麗にならべられたニラを沸騰させた汁に潜らせる。ちょこっと汁を飲んでみる。醤油ベースに赤い辛味がうまいのだ。あーこいつは凄くうまいよ、と家人に話しかけると、それが合図だとばかりに戦闘開始だ。

脇役と変わること

それをサイドから支える二つの脇役が「煮物の盛合せ」と「食べる削り節」だ。なんとも渋いが、そういうものが似合う歳にもなった。あたしは「食べる削り節」が大変気に入ってむさぼり食った。こういう新しメニューが、「喜美松」のもう一つの顔なのだ。

「喜美松」は、浅草ではまだ若いが、若いと云っても、あたし同様充分に古い。老舗と呼んでもいいだろう。そんな老舗にして、日々新しいものを考えている。それが楽しい。しかし、古い物もまた大事にしている。新しい事にチャレンジしながらも古い物を決しておろそかにしない。あー変化することだよな、と改めて思うクリスマスイブの夜だった。[浅草グルメ]

ポテサラ

カシラみそ

食べる削り節

煮物の盛合せ

喜美松
東京都台東区浅草四丁目38-2