カップと砂糖とクリームとカップと砂糖とクリームと


王城という純喫茶

午前3時45分起床。浅草は晴れ。上野の「王城」で一服しようと思った。ここは外から内部の様子が伺い知ることができる処で、この時は凄く混んでいるようだった。若しかしたら入れないかも知れないな、と思いながら店のドアを開けると、運良く席が空いていた。

「お好きなところへどうぞ(とは云っても2箇所だけだったけれど)」、と席に座わる。

上野駅近くにある老舗の純喫茶の一つで、前々から入りたい、と思っていた処だ。落ち着いた店内のインテリアは、シャンデリアに花模様のソファ、大理石調のテーブル、勿論、喫煙は可能と、レトロ感たっぷり。これでウェイトレスが若けりゃ云うこと無しだが、いや、それはセクハラだよ、と云う忠告は素直に受け入れたい。

コーヒーが来ない

あたしたちは「アメリカンコーヒー」と「ピザトースト」を頼んだ。頼んだのは良いが結構待たせる。待つこと暫し、コーヒーカップと砂糖とクリームを持って来てくれる。その様相は、さぞかし立派なもにがやってくるに違い無い、と思うけれども、「アメリカンコーヒー」だ。立派なはずもない。

そして、コーヒーはまだ来ない。先にカップだけなのである。いや、どうなっているのだろう、と気を揉む一面のあたしがいる。それをなだめるもう一人の自分がいる。漫画みたいな事が実際に起こっていた。そしたら、ウェイトレスさんが、「アメリカンコーヒー」をポットに入れて登場だ。その場でカップに注いでくれるのだ。

理解したこと

おーこれが「王城」の誇る(?)コーヒーの注ぎ方なのか、と関心して見ていた。しかし、ここまで15分は待たされた(たぶん)。客は次から次へとやってくるが、満席で外で待つ人もいるし、運良く席が空いて入れる人もいるし、入れずに帰る人もいる。

あたしは気が付いた(たぶん皆気が付いているが)。後10分コーヒーが早くでれば回転はよくなるだろうと。しかし、次は「ピザトースト」である。一体何時になるのか考えるのも無駄なので、コーヒーを飲みながらボーッとして待った。そうだよ、このボーッとして待つ為に、ここは有るんだと。

アメリカンコーヒー登場

ピザトースト

王城
東京都台東区上野6丁目8-15