マンガイトートマンガイトート


クロープクルア

午前3時10分起床。浅草は雨。「クロープクルア」の「マンガイトート」である。これもテイクアウトで買ってきた。クロープクルアは古くからテイクアウトをやっていて、2006年11月に「クロープクルアのお持ち帰りランチボックス。カオ パット マン ガイヤーンを食べる。」を書いていた。

今日は、どうしても例のMTの構築をしておかなくてはならなくて、一日中家内制手工業(ひきこもり)の日である。
なので自宅ランチは当然なのだが、こんな作業をしていると、脳みそがピシッとするようなものが食べたくなる。
そこで、浅草一のひねりの空間――タイ&ベトナム料理の店、クロープクルア――のカオ パット マン ガイヤーンを、家人に頼んでテイクアウトしてもらってきた。そう、クロープクルアにはお持ち帰り用のランチがあるのだ。

カオマンガイトート

この日は「マンガイトート」である。タイの料理の名前というのは単語の並びだけなのだけれも、マンは「油脂」、ガイは「鶏」、そしてトートは「揚げる」である。これだけでこの弁当の中身がわかる。正確にはカオ=「ご飯」があるので、「カオマンガイトート」であると思う。

しかし、この弁当箱のような容器に入った料理は見事に簡素化された箱庭だ。それは日本の古い民家の有り様のようにきちんと場所をわきまえた美しさ。胡瓜と玉ねぎを左端に置いて、ご飯を中央に、そして右端に鶏肉がある。このご飯と鶏肉の間には透明なビニールで仕切りがある。

しかし、そんな順番も食べるまでの借りの位置にしか過ぎない。これを食べる時には全力で全てを混ぜ合わせるのである。ガラリと料理の性格を変えてしまう。ごちゃごちゃに混ぜ合わせること、これが全てのようにだ。胡瓜も玉ねぎも鶏肉も、必要な分だけ(3分の1である)のご飯も、全て混ぜ合わせるのだ。

最後にレモンを搾ってやって食べれば、これが素晴らしい。中でも、普通の米よりも長く、そして鶏肉の脂を纏わせ、レモンを搾ったご飯の、キュートな味にやれれてしまう。普段はご飯を食べないようなあたしでさえも、タイ米の素晴らしさが伝わってくるのだ。[浅草グルメ]

マンガイトート

マンガイトート

クロープクルア
東京都台東区浅草一丁目33-4 斉藤ビル2F