ひやにくひやにく


いつものように並ぶのだ

午前3時起床。浅草はくもり。「浅草角萬」に行ってみた。「浅草角萬」はあたしの家からは直ぐ近くなので当然のように歩いて行く。すると店の前には5,6人の待ち人がいる。勿論ウイークデーであり、午後も13時30分は過ぎているのに、この緊急事態宣言の中とは思えないような混み具合なのだ。

ただ「浅草角萬」と云えば太い蕎麦だ、そして昼時の店は野郎ばかりか、と思えばちょっと違うのだった。小さな子供も若い夫婦(だと思われる)方々もいる。それは圧倒的に胡散臭いのだが、その顔ぶれの複雑さに奥浅草の相関図の奥深さを垣間見る。その待ち人が一斉に中に入る。

浅草角萬のコロナ対策

あたしもついでに中に入る(笑)。店内は7割程の入りであろうか、7割でも並ばなければならないのがコロナの影響だ。テーブルの上には透明な仕切板が並んでいる。その為に、今まで座れた席も座れなくなっている。それに営業時間も昼だけに縛っているようだった。

あたしは堂々と広い机に席をとった。なんとこの席、普通なら4人掛けなのに、たった2人で独占なのだ。こんなんでいいのか、と思ってしまったが、兎に角、店員さんに「ひやにく(冷やし肉南蛮蕎麦)」を注文をした。今回食べるのは単なる「ひやにく」だ。

ひやにく万歳!

「浅草角萬」と云えば「ひやにく大盛」が定番である。でも、昨今は「大盛」ではあたしの胃袋が悲鳴を上げそうなのだ。相変わらずの隠語混じりが聞こえる店員さんと厨房との遣り取りを聞いていると、この店がずっと昔から奥浅草にあるように思える。だけどこの店は、昔は竜泉にあったのだよ。そうこうしている内に「ひやにく」がやってくる。

一見うどんのような蕎麦とネギと豚肉は「ひやにく」には欠かせない。少しあますぎるかな。と思わせる汁が蕎麦を浸している。それをいつものように思い切って食べるのだ。この蕎麦を素直にうまいと云えないあたしなのだがうまいのだ。いや「浅草角萬 」万歳!なのだ。

そして食った後の満腹感は半日は残る、いや、とても蕎麦とは思えない満腹感なのだが、いつもガラガラと引戸を開け外にでるとき、足下がちょっとあやういのだ。何故かは分からないが、これでも「ひやにく」万歳!だな、と思うあたしはどうかしている(笑)。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

ひやにく

浅草角萬
東京都台東区浅草四丁目45-4