海老天そば(ただし海老天は食べてしまったのだ(笑))海老天そば(ただし海老天は食べてしまったのだ(笑))


玄蕎麦 しんがり 浅草本店

午前4時起床。浅草は晴れ。新しい蕎麦屋にいってみたのだ。場所は新仲見世通りと観音通りのぶつかった処にある。そんな処に出来た蕎麦屋の名前は「玄蕎麦 しんがり 浅草本店」と云う。ネットで調べたら草加にも店があるらしいが、これも出来たばかりでなんだか良くわからない。

と云うことで、文化の日に一人で行ってみたのだ。午前11時だというのに、店内はほぼ満杯という繁昌具合だった。いや、たまげたよ(笑)、いくら蕎麦粉10割の蕎麦だとは云え、ここは浅草である。蕎麦屋はそれこそ沢山ある。あたしの好きな「尾張屋」も直ぐ近くにあるのにだ。

それがこんなに人を集めているとは。やはり新仲見世通りに店があるのが大きい。運良く席が空いていたのでそこに案内されたが、なんと目の前にタブレットのメニューが置いてある。あたしも蕎麦屋にはなるべく足を運ぶ方だが、蕎麦屋で、このタッチパネル式のメニューは初めて見たのだ。

押出式製麺機があった

あたしは「海老天蕎麦」とビールを注文してみた。そして厨房の中を見てみると、まだ開店して3日目と云うこともあり、全てが真新しい。厨房やフロアで働くおばさん方も、不慣れとみえて店員さんに色々と聞きながら働いている。まあ、それはいいとしても、左手の機械を見て驚いたのだ。なんと「押出式製麺機」がそこにあった。

「盛岡冷麺」ではよく見るマシンであるが、要は高圧縮で高配合の蕎麦が蕎麦打ちをしないで出きるのである。はっきり云って、誰でも蕎麦が作れるのだわ。あたしの好きな「石臼挽き生蕎麦 本神」にも「押出式製麺機」はあるが、こっれを使っているところは総じて立ち食いそば業会である。

この様な蕎麦屋(「玄蕎麦 しんがり 浅草本店」)で「押出式製麺機」は使うものじゃないだろう、と思ったのだが、もしかすると買い被りすぎなのかもしれない。しかし値段は一丁前なのである。あたしゃ分からなくなってきた。立ち食いそば屋に来たつもりはないのに「押出式製麺機」なのである。

押出式製麺機+国産蕎麦粉=モッチリか(笑)

まずはビールが出てきた。サッポロの赤星であるがちょっと値段も高めである。そして「天ぷら」が出てくる。このオペレーションはよくできている。ビールを呑む時に酒肴に「天婦羅」があることは大切なことだ。「海老天」をまずはもらってみる。あー成る程なと思う、天ぷら油が軽いのだ。

そして蕎麦だ。蕎麦が最後なのはランチの順番的には正解だ。その蕎麦は国産の蕎麦粉を使っていると云う。「初めは何も付けずに食べてください」、と耳元で囁やかれた(笑)。それじゃぁ、と何も付けずに食べる。率直におーこれはうまいし面白じゃないかと思った。しかし、この蕎麦はよく噛まなくてならない。要は江戸前の蕎麦とは違うのだ。

蕎麦自体がモッチリとしている。あたしが食べた中では、郡山の「蕎麦処 こっとう屋」の蕎麦がこんな感じじゃなかったのか(勿論蕎麦粉100%だった)、と懐かしい思いで食べたのだ。成る程、「押出式製麺機+国産蕎麦粉=モッチリ」か(笑)、と新しい蕎麦の楽しみ方(と云うより食べたことのない高密着感)を提供してくれている。

まあ、それは蕎麦じゃない、という意見もあるだろう。それは正しい。それに地元の人が使うような値段じゃない(笑)。でも浅草の街の中で、不思議な食感の蕎麦を提供していることは確かだ。(まだ新しので)何から何まで不慣れに見えるこの不思議な蕎麦屋は、これから観光で浅草を訪れる人にはうけるかもしれないなと思った。あたしゃ気が向けば行こうかな、と思う程度だが(笑)。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

海老天とかき揚げ

蕎麦

メニュー

押出式製麺機

玄蕎麦 しんがり 浅草本店
東京都台東区浅草一丁目19-8