エビフライカレーエビフライカレー


ニューラホール

午前4時10分起床。浅草は晴れ。久しぶりの「ニューラホール 本所吾妻橋店」で「エビフライカレー」を食べたのだ。その昔はここで「カレー」を食べようと云うと「カツカレー」を頼んでいた。だけれども「ニューラホール」と云えば「エビフライカレー」になってしまったのは、なによりもここに「エビフライカレー」あったからだ。

そしてそれを食べたのは去年の11月のことだったが、この時ほどあたしの食べ物に対する一途さを嘆いたことはなかった。この「エビフライカレー」がうまかったのである。「エビフライ」の乗った「カレー」だ。但し、その「エビフライカレー」は「カツカレー」と比べて300円も高い。しかし、その高さを優に補える味だったのである。

そのカレーの奥深さ、ご飯の上に乗っかった「エビフライ」の食感、そしてご飯の陰にあるサラダの安っぽさ、全てが「ニューラホール 本所吾妻橋店」を代表していると思ったのだ。何よりも時々硬くて食いちぎれない「カツ」とは違い、サクッとした「エビフライ」に、決して高級店ではない、いや大衆の店であるここの店の腕を見るのだ。

この日も「エビフライカレーを下さい。ご飯は少なめで」とオーダーした。後から来た人が「カツカレー」を注文したのだが「カツカレー」の方が先に出て来る。「エビフライカレー」が出てくるまでは優に倍の時間がかかった。そしてようやく「エビフライカレー」の登場だ。待ってました、と心の中で手をたたくのだ。

エビフライカレーの逆エロティック

「エビフライライス」と「グレイビーボート」入った「カレー」が別々に出てくる。「ニューラホール」でカレーを頼んで「「グレイビーボート」で「カレー」が出てくるなんてこの「カレー」だけである(と云うか他にも有るかもしれない)。そしてその一体化しない「カレー」と「エビフライライス」とを合体させる作業が待っている。

「グレイビーポート」から「カレー」を取り出し、それを「エビフライライス」の上からかけてやる。勿論「グレイビーポート」の中身が無くなるまで繰り返すのだ。やがて「エビフライカレー」になるまでた。この作業は半ばエロティックの逆である。裸の「エビフライライス」の上から黄色の毛布を掛けてやるのだ。

こうして終える合体作業だが、「エビフライカレー」になったその途端、様相は逆転する、ホークで「エビフライ+カレー」を取り出すとおもむろに口の中に入れるのだ。カレーがしたたり落ちるその光景をあたしは知らない(笑)。だが、確実に「エビフライ」よりうまいそれを、あー見事だ、と云いながらあたしはを食べる。これは又食べに来なくてはと思うのだ。

エビフライ

カレー

エビフライカレー

ニューラホール 本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3-7-4 ライオンズマンション吾妻橋 1F