天ざる(並)
午前4時起床。浅草はくもり。
仕事の合間のひとりランチ。足が向いたのは、いつもの『琴富貴』だった。
今日はなぜか、自分でも意外なことに「天ざる」と口にしていた。
「天ざる」は休みの日のランチに良く手繰っているもので、それもビール付きでもらうのを常にしているのだが、勿論ここで「天ざる」を頼むのは初めてのことだ。
普段なら「種もの」を手早く啜るあたしだが、今日は少しだけ自分を甘やかしたくなった(たぶん)。
仕事の段取りを考えながら、お品書きも確認せずに注文を済ませる。
正直なところ、「天ざるだし、それなりのお値段はするだろうな」と覚悟はしていた。
ところが、運ばれてきた盆を見て思わず二度見した。
重箱のなかに綺麗に、立体的に盛り付けられた「天ちら」。
ピンと張った海老天に、大ぶりのナス天、そしてあたし好みのかぼちゃ天とちくわ天まである。
挙げ句の果てに天ぷらと蕎麦の汁が別々なのだ。この汁を分けるのは久々に見た。
それに別添えの蕎麦は、これまた艶やかな肌に海苔をたっぷり纏っている。
「これは、本格的なやつが来ちまったなぁ」と背筋を正して、まずは「天ちら」から。
サクッとした衣の中から現れる、素材の旨み。それを追うように、喉越しの良い蕎麦を啜る。
そして最後に海老天をもってくるが、この辺りにあたしの貧乏症が表れる。
でも、すこぶる付きでうまいのだよ(笑)。
ひとりでこの贅沢と対峙する時間は、仕事の喧騒を忘れさせてくれる至福のひとときだ。
そして、お会計の段になって、あたしはもう一度驚くことになる。
「えっ、これでいいの?」思わず口に出そうになるほど値段が良心的なのだ。
このボリューム、この質で、この価格。勿論、うまかったのだよ(笑)。
海老天を食べる
最後に海老天をもってくる貧乏症なのだよ(笑)
[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]
琴富貴
東京都墨田区吾妻橋1丁目8-5

