カツカレー(ライス半分)と缶ビール
午前5時30分起床。浅草は晴れ。
この府は上野で買い物。家人は留守だったが、一人で『カレー専門店 クラウンエース 上野店』へランチに赴いたのだ。
出かける前から「今日はクラウンエースでカツカレーを食べてくるね」と家人に宣言していた。
『クラウンエース』はあたしにとって特別な店なのだ。
初めて暖簾をくぐったのは2018年のことだが、それ以前からずっと憧れ続けていた店である。
しかし、上野特有の猥雑さを纏った店構えに、どこか結界のようなものを感じてしまい、「入ってみたいな」と横目で見つつも、実に20年もの間ただ前を通り過ぎるだけだったのだ。
決して格好いいとは言えない外観も、JRのガード下というロケーションを考えれば又破格に魅力的に映る。
昔、あのレトロな食品サンプルケースを眺めては、その驚きの安さに圧倒されていたのを思い出す。
今でこそ値上がりしたとはいえ「カツカレー」が700円。おそらく東京都内最安値レベルの「カツカレー」ではないだろうか。
さて、券売機で食券を購入する。今日は「カツカレー」に「缶ビール」を添えてみた。
「カツカレー」の「ライス」はいつもの通り「半分」でお願いする。
店内は一人掛けのカウンターが十数席ほど。この日はあいにく満杯で、先客が3人ほど食券を手に順番を待っていた。
順番が来ると店のおじさんが食券を引き取り、案内する席を決めてくれる。あとはセルフで水を持って、指定された席で待っていればいいのだ。
カレーは席まで運んできてくれるのだが、出てくるまでに少々時間がかかる。座った瞬間にカレーが出てきた昔のカウンター時代を知っているだけに、あの素早い手際と店内の賑わいが少し懐かしくもなる。
運ばれてきたカレーに早速スプーンを入れ一口。ルーにちゃんと入っている牛肉が、これまた当然のようにうまい(笑)。
「半分」で頼んだご飯も見事にきっちり半分だし、カレーをどっぷり纏わせたカツを頬張るのが、これまた実にうまいんだ(笑)。
「それにしても、カツは少々小さくなったな......」と独りごちつつ、間髪入れずにビールを煽る。まるでその幸福な反復作業を楽しむかのように飲み進め、仕上げに卓上の薬味入れかららっきょうを貰って口へ運ぶ。
そう、これでいいのだ。上野の街も昔に比べれば猥雑さがだいぶ薄れてしまったが、あの頃の猥雑さの欠片を味わっていると思えば、ここのカレーはあたしにとってやっぱり特別な存在なのであるな(笑)。
カツは小さくなったような気がする、ライズは計ったように半分だ
らっきょうだ!
[上野グルメ]
カレー専門店 クラウンエース 上野店
東京都台東区上野六丁目12-11

