盛岡の下河原さんから、盛岡三大麺セットをいただいた。たいへん、ありがとうございます。

06121900 (5).JPG盛岡三大麺とは、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばのことだ。

これらは、唯一無比というか、国士無双というか、「種」としては強烈な個性の持ち主であり、盛岡のパトリ性を強烈に表現する「のたべもの」である。

セットには、ぴょんぴょん舎の冷麺、白龍のじゃじゃ麺、直利庵のそばが入っており、商業ベースにのせるなら(交換の原理と接続するなら)的を得た選択だと思う。さっそく昨日の昼は、白龍の元祖盛岡じゃじゃ麺を食べた。


じゃじゃ麺をはじめて食べたのは、2002年1月26日のことであり、場所も盛岡は白龍(パイロン)の分店であった。そのときの感想は、2002年1月26日の戯言【じゃじゃ麺とはなにか】に書いてある。

06121900 (8).JPGじゃじゃ麺は、私の理解を超えている。

それでもこの不思議な麺を何度か経験し、私なりに、おいしい食べ方も身に着けてきたので、その頃に比べれば、違和感はだいぶ消えている。

麺の茹で時間は15分ほど。コシを楽しむようなものではなく、離乳食にでもなるぐらいのにふにゃふにゃ麺である。

トッピングは、小口ねぎ、おろし生姜、紅生姜に胡瓜。それに肉味噌をたっぷりと載せる。

06121900 (9).JPG私はじゃじゃ麺の要は、生姜じゃないのかと考えている。

じゃじゃ麺を食べると身体がなかから温まる。この温まり具合が心地よいのである。(なのですりおろした生姜はたっぷりと添えた)。

じゃじゃ麺は、食べる前に、麺と具と肉味噌をごちゃごちゃに混ぜ合わせるのだが、なんどやっても、この姿には馴染めない。それは味噌の色のせいではないだろうか、と思うのだが、なにしろ私の知る限り、これと同じ色をした麺は、皆無なのである。

06121900 (11).JPGじゃじゃ麺の〆は、ちーたんと呼ばれるスープである。このスープはある意味徹底した省略と合理性からなりたっている。麺を食べ終わった器に生卵を割り入れよくかき混ぜる。それに麺を茹でた湯を再度沸騰させ加えるわけだから、なによりも器がきれいになるのだ。

ただそれだけだと塩気が弱いので、味噌を大さじ1ぐらい加え、小口ねぎも少々加える。私はさらに、塩、胡椒、そしてペンギン食堂のラー油で味を整えてみたがなかなかうまい。

ただ、スープは別につくって、食べた後の器に入れたほうがいいのじゃないのかといつも思う。でもそうすると、別の鍋がひとつ欲しくなるので、合理的ではなくなってしまうから、まあ、そうはいかないのだろうな。

白龍 本店 (麺類(その他) / 盛岡)
★★★★ 4.0
盛岡市内丸5-15 
019-624-2247
 白龍
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