見聞録のカウンター


見聞録

5月29日の〆は、下河原さんご推薦の見聞録というお店であった。ここはお昼は珈琲、夜はお酒の店とのこと。レトロ感覚に溢れた店内に入ると、見事な一枚板のカウンターに圧倒される。このカウンターが物語るように、ここはとても趣味性の高い店である。そして店内に何気に飾られている品々をみると、マスターのモノに対する愛情は並々ならぬものがあるな、とわかる。

そんな方の商売は、いってしまえば趣味でやっている、としか思えないのが常である。しかしそれだけに、対象に対する智識、情報量は半端ではないわけで、その薀蓄を聞きながら、対象=シングルモルトを楽しむことは素晴らしい時間となる。

私はスコッチ、シングルモルトに対する智識はまったくないのであって、そういう時は黙って達人の意見に従うのである。マスターにすすめられるままに、軽く一杯である。洒落た酒肴も趣味性が高い。

酒肴 LONGMORN(ロングモーン)

このお酒はロングモーンというらしい。スコッチという分類でいいのだろう。45馬力。ロックにも水割りにもしないでストレートで呑む。これはまだ大丈夫であって、強い酒を呑みなれていない私でもいけた。しかし次からが怖かった。

ブラッカダー

BLACKADDER(ブラックアダー)BLACKADDER(ブラッカダー:黒マムシ)のSmoking Islayである。(ボトラーズブランド)。多分アイラ島の生まれだと聞いた。

このお酒は私の理解を超えていて、その名の通り、強いピート香とスモーキーさをもつ。

しかしだ、その香りは、強烈そのものなのであり、その第一印象は(私には)燻製のにおい、若しくは病院のにおい?なのであった。 

そして一口呑めば、とげのはえたなにものかが、喉から胃袋に落ちていくような感じなのであって、とにかくも強烈であり、鮮烈であり、目が覚める。なにしろもう少しで60馬力、というぐらいに馬力がある。 

純生産・無限小

普遍経済学しかしそれは、どこか癖になるような爽快感があって、そして複雑であり、余韻は長い――そう、無限小な魅力に溢れているってことだ。

そしてこれはまごうことなき純生産なのであり、自然(純粋贈与)からの贈り物としの無限小の塊だな、と感じた。

つまり私のような目の粗い眼鏡では、その複雑性は感じられる、けれども表現はできない。たしかに「ある」、けれども見えない。

それを表現しようとすればするほど、見ようとすればするほど、この純生産のもつ無限小な魅力は、人々を虜にしてしまうのだろう。恐ろしい酒である。

これから後は、マスターの怒涛の攻撃が続いたのだが、その様子はphotocinemaに、かろうじて、まとめてみた。

ラガブーリン

LAGAVULIN(ラガブーリン)そして私のメモ帳には、ラガブーリン LAGAVULINと走り書きが残っていた。それはなにかと調べてみれば、写真には、確かに、 LAGAVULINなる酒がある――そして私は記憶を手繰り寄せる。

そう、これも強いピート香とスモーキーさの塊であった。しかしそれでいて、どこかで甘く、そしてとても複雑な酒だった。

その複雑性を語るには、私はあと10年はこれを呑み続けなくてはならないだろうな、とは思うけれども、たぶん身体はついていかないだろう。(笑)

(このお店の情報を仕入れてくるのを忘れてしまった。どなたか住所等のデータが分かれば是非教えて欲しい)。

見聞録
盛岡市南大通2丁目6-12
019-622-4351
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情報提供:みるきいさん from 盛岡じゃじゃ麺ファンクラブ
&
下河原さん
盛岡グルメマップ

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