味の時計台

味噌バターコーンラーメン5月18日のランチは、新千歳空港内にあるラーメン道場の味の時計台で、味噌バターコーンラーメンを食べた(1050円也)

この日は、ニセコ五色温泉効果もあってか、珍しくスープまで完食した。

それはなによりも、このラーメンの出来がよかったからに他ならないのだけれども――まにあ・1号さんにいわせれば、本店の方がさらにうまい、とのことなので、次回は是非、本店のものを食べてみたいと思う。


カオス系スープ

この味噌ラーメンは、一見すると背脂チャッチャ系のように見えるだろう。しかしラーメンの表面を覆う脂のようなものだ、あわせ味噌の混沌、複雑性の表徴なのであって脂ではない。なので、うまさは充満していても、少しもくどさがない、という不思議。その上全体が甘いことで、食感は予想外に優しいのである。

まにあ・1号さん曰く、ピカンティのスープカレーとどこか相通ずるものがあるでしょう、なのだが、まったくその通りで――私は、スープカレーは、札幌ラーメンの亜種だ、といいつづけているが、それを証明してしまいそうなスープなのだ。

北海道ラーメン道場

北海道ラーメン道場さて、この味の時計台は、新千歳空港ターミナルビル内の「北海道ラーメン道場」というところにある。

それはミニ・テーマパーク化していて、人工の匂いがするが、その目論見は、見事に成功している、と思う。 この日、あたしたちがいる間は客が絶えることはなかったのだから。

それはこの一画が、迷宮的な子宮的構造をもち、人々を寄せ付けてやまないからだろう(それぞれの店が集客を繰り返していることで、この一画は浅草寺の仲見世のような様相になっている)。

ラーメンを商う店が同じ場所に集合することは、商売敵が増えてしまうことかもしれないが、その集合は強力な集客装置として働くことで、(同じビル内の)他の飲食店に対して、集客優位性をつくりだしてしまっているようだ。そして結果的に、ラーメン道場内の各店舗にも客をもたらしている。

そしてここは、(其々のラーメン店の本店から見れば)シミュラークル(オリジナル無きコピー)でしかないはずだが、しかしコピー故の楽しみ方を客が知っている(というか、それしか知らない)のが、今という時代の客なのだから、徹底してコピーでいい、ってことなのだろう。あたしもかなり楽しめた口なのである。

北海道ラーメン道場の案内図

北海道ラーメン道場

  • フロア  3F
  • 営業時間  10:30~20:30 (ラストオーダー20:15)
  • 電話番号  0123-46-5938