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タグ検索結果のこと‐Technorati、トラフィックのお祭り騒ぎが収まるのはいつ?(TechCrunch)

午前6時50分起床。浅草はくもり。 この手の話題はトラフィックは稼げないのだけれども、(私にとっては)大切なことなので、あえて書き留めておこうと思う。


Technorati、トラフィックのお祭り騒ぎが収まるのはいつ?(TechCrunch)

最近のComscoreのデータによるとTechnoratiのトラフィックは急上昇している。一年前から比べると3倍以上だ。
(中略)

過去数ヶ月、Googleの検索ランキングにおいて、Technoratiの「タグ」結果は着実に上昇してきた。Technoratiは現在、数千という検索が実行される大規模な検索キーワードの各検索結果の上位数位内にランクインしている。例として次のものを見てほしい。MySpace (6位)、Facebook (4位)、Wikipedia (4位)、など。

これらがGoogle検索内で高い順位に表示されるのは、Technoratiが「タグ付け」の同意語とも言える存在だったからだ。そして、ブログ用のタグ付けプラグインの大半はTechnoratiにリンクバックするようデフォルト設定されている。日々、何万というブログがTechnoratiにリンクしている。そして、これら各タグはブログのエントリーを記述している。これらリンク全てが大規模な検索エンジンの妥当性(レリバンス)を作り出し、共通のタグ付けがなされた言葉としてTechnoratiでの結果を検索結果中での高ランキングへと導く、というわけだ。

しかし、Technoratiにとって大きな問題が浮かび上がってきている。これらタグの結果は、本質的には「検索結果」だ、ということ。そして、Googleは検索結果を検索結果内で表示することを好ましく思っていない。GoogleのWebspamチームを率いるMatt Cuttsは最近、個人ブログ中で「Search Results in Search Results」というエントリーを書いている。その中で、彼は、一般的にGoogleでは、検索結果を(Googleの)ウェブ検索インデックスに含まないようにしていると述べた。そして、外部の検索エンジンに対して「disallow」を各検索エンジンのrobots.txtファイルに書き加えることで、これらの検索結果がGoogleにインデックスされないよう提案している。

このサイトでのタグ検索の推移

この問題は(規模はぜんぜん小さいが)このサイトでもあったことだ。私は比較的マメにそれを記録してきた。当サイトのTag検索結果は昨年11月下旬から各検索エンジンにキャッシュされはじめていた。それを「検索エンジンがFolksonomyへの流れを検索アルゴリズムに取り入れていること。」(2006年11月25日)では、肯定的に捉えていた。

12月下旬になると、Yahoo!、Googleともに、検索からのトラフィック量は、一月前の5倍以上に増えた。(私は)それになにか違和感を感じ始めていた――なによりも検索精度が悪い、と感じた。

それで「引きこもりの4畳半フォークソノミーが、なにか無理やり外に引き出されたような感じ。」(2007年1月5日)で、その違和感を書いた。

その後このサイトは、「robots.txtでアクセスブロックをしてみる。」(2007年3月4日)で書いたように、robots.txtで、検索エンジンロボットが、タグ検索結果をクロールすることを制限したのだ。その効果?は、てきめんで、その後見事にtag検索からのトラフィック量は落ち込んだ。(全体のトラフィック量も)。

今は、Tag検索結果抜きで、昨年末レベル以上には戻っている――1日約800サイトビュー、それは全体の約1/4の量である――そして検索精度もかなり上がってきているように感じている。

つまり私の一連の行動は、『Googleは検索結果を検索結果内で表示することを好ましく思っていない』ほどではないのだが、なにか違和感を感じてしまった結果なのだ。 じつをいえば、その違和感がなにかはよくわからない。ただいえるのは検索精度の劣化はある、ということだ。それはWeb2.0 memeの Tagging Social Tagging、つまりはFolksonomy 的には誤りではないように思うのだけれども、どこかでバブルっぽいんだよね、ってことだ――つまりこの動きは長続きしないだろう、と(私は)思う。

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検索精度の劣化

このところちょっと気がかりなことがあって、アクセス解析のリファラ(referer)をチェックする事が多いが、特に検索エンジンからのリファラではおよそ自分... 続きを読む

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