ハムエッグ
午前5時15分起床。浅草はくもり。これは土曜日の
「ひまつぶし」は浅草四郵便局の側の喫茶店で、決してあたしの家から遠いわけじゃないが、(あたしのような)糖質制限食を主食にしている人には全然向いているわけもなく、でも一般の方々、つまりご飯とかスパゲティを食べる方々にとっては、かなりリーズナブルな値段で、普通の日(土日祝祭日を除くという意味でだが)のランチには、「お弁当」が待っている、という店なのだ。
けれどこの日は土曜日で、その普通の日じゃない土日祝祭日にあたるわけで、家人はナポリタンとコーヒーを頼んだが、それは非常に良く出来たパッケージとなって運ばれてきた(写真右)。
なにが素晴らしい、と云えばサラダなのだが、けれど問題はあたしの方なのであり、一体何を食べればいいのだろう、とメニューを眺めていたのだが、こういう喫茶店というのは、ラーメン店と同様、糖質制限食を探すのは至難の技なのである。
そこであたしは、どうしようもないときの非常食としては最高のものだと思う、「ハムエッグ」を頼んだのだ。
ハムエッグはどこをとっても糖質制限食、という、極めてストイックなものであるが、あたしの心配は他にあって、それは頼むと直ぐにやってきたのである。
「ご飯は大丈夫ですか?」、とマスターに聴かれてしまったのだ。「あ、ご飯はいりません」、とまったく厄介ものを排除するような口ぶりの返事なのだが、しかしハムエッグが登場するや、ハムしかない(ように見える)ハムエッグに(あたしは)正味惚れたのである。
いや見事にハムだらけなのである。それに負けずに(完全に負けているが)目玉焼きが二つと、そしてサラダがついている。サラダはナポリタンと同じものだが、なによりもハムと目玉焼きの順番が逆になっているのだ。
それは「お弁当」の出来を(まだ見たことがないくせに、良い意味で)彷彿させるものだが、それに二つついてきた蛸のようなウインナーソーセージの、造形として見事なことと云ったらないのだ。
しかし箸を動かし始め、生であるハムを一枚食べ、目玉焼きを一個たべ始れば、あれこれ考えている間もなく、あっという間に皿の上は綺麗になってしまい、やっぱり量が足りないな、と思うのは、糖質制限食者としては失格なんだろうな。[浅草でランチ]
ひまつぶし
台東区浅草4丁目43-3
03-3872-7273
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