シブすぎ技術に男泣き! 1 (中経☆コミックス) |
シブすぎ技術に男泣き! 1
午前4時起床。浅草はくもり。『シブすぎ技術に男泣き! 1』は、先に書評を書いた『ロッカク』の著者、見ル野栄司が書いたものだが、順番から云えば、この『しぶすぎる技術に男泣き』の方がはやく書かれたようで、あたしは寝る前に読もうと、1~3巻をまとめ買いしたのだ。
しかし寝る前というのは、(あたしの場合)撃沈はもうすぐ、という瀬戸際なわけで、ちゃんと読める訳はなく(せいぜいページ数で10pぐらいか)、ようやく1巻を読み終えたところ、という有様なのだ。
やっと読み終えたこの本(第1巻)は、『ロッカク』と同様、製造業、それも街場の中小企業を扱っている(1社だけ違うような気がするが)。
そこで働く人々を、作者は「技術者の仕事とは見えないトコロにあり。それこそが日本の技術であり、男たちの魂...私は、それを伝えたいのです」、と熱く語るのだ。
そんな物語であり漫画なのだと分かった上で読んでも、あたしには違和感がある。まあ、出てくる作業機械がブルドーザーやバックホーであれば理解もできるのだが、小物(と言っちゃ失礼だが)からして違うのだ。
なにせ"ヤスリ"なのである。ただあたしが54年も生きてきて、全く知らなかった製造業の、言ってみれば、ものづくりで日本を支えてきた人達の生き様を、ホンの少しだけでも知ることができるのは貴重である。
それも漫画でだ。こういう現場の機械が主役(あたしは主役は機械だ思う)の場合、漫画こそが、本当は3次元の造形物を、2次元のモノとして、あたし達に届けてくれる力は抜群なのだ。
あとは早く2、3巻を読んでしまいたい、ところなのだが、"寝る前に読む"、という制約をあたし自身が解除しなくては、今のペースでは何時のことになるやらなのだった。
それからもうひとつだけ言わしてもらえば、この書籍、オールカラーで綺麗でいいのだが、そのオールカラーが『ロッカク』とは違っていて、文字が手書きで読みのに非常に疲れる事を書いておこう(あたしの歳の問題かもしれないが)。