板蕎麦大盛り板蕎麦大盛り


板蕎麦大盛りでランチ

午前5時15分起床。浅草は晴れ。あたしは十割蕎麦と聞くとある法則を思い出す。それは、かつて盛岡で営んでいた屋台の蕎麦屋、石鳥谷そばのおやじが言っていた、「十割蕎麦は茹でると蕎麦が切れるものだ」なのである。

板蕎麦しかし、「十割蕎麦は茹でると蕎麦が切れるものだ」は、今は昔の話なのかも知れない。

冷麺と同じ(たぶん)、押し出し式製麺機で造る蕎麦は、あたしら素人には思いも寄らないものを造り出している。

それはなんといっても、十割蕎麦を茹でても、ぼそぼそと蕎麦が切れることがないことなのだ。

板蕎麦 蔵王」も十割蕎麦の店であるが、見事に長く製麺された、そして切れない蕎麦、不思議なものがあるものだ、と箸でつまんだ麺を見ていた。

それで食べれば、ちょっと蕎麦が堅すぎるように感じたのは、世間一般には余計なお世話かも知れない。だけど蕎麦は(あたしは)ちゃんと茹で上がった方が好きだ。

なにせ暑い最中、ようやく見つけた蕎麦屋なのである。ズズーともう一気に手繰りたいのである。汁は甘めであるが(何処かで食べた事のあるような汁だが)、その汁で思い切り蕎麦を手繰る、ということに対して、なにか抵抗があるかのような堅さだったのだ。

板蕎麦 蔵王
中央区日本橋箱崎町27-5