太平燕太平燕


太平燕

午前5時40分起床。浅草はくもり。写真を整理していたら太平燕が出てきた。熊本空港L’OROでの昼餉ランチだった。

あたしが初めて太平燕に出合ったのは山鹿でのことで、場所は忘れたが夜の一献の時だった。その時の説明は、チャンポンに見えるけれど麺が決定的に違っていて春雨なんですよ、なのである。

それにゆで玉子が揚げ玉子になっていて、わたしらは子供の頃から食べいる(学校給食に出た)というものだった。

正に暦と地図のある食べ物ということだろう。熊本県内で子供の頃から食べている、これがこの食べ物を表す最善の言葉だった。

その後あたしは東洋軒という神が舞い降りたような店を見つけた。そのブログを見ればこう書いている。

ロラン・バルト風に書けば、東洋の食べものは細分化へ向かうという法則に忠実に、太平燕はたくさんの野菜の断片と、肉の破片に溢れている(それらは食べても食べてもなくならない)。

しかしその東洋軒も今はない。けれど、熊本であれば、探せば必ずあるのが太平燕なのだ(たぶん)。

ローロ 熊本空港店
熊本県上益城郡益城町小谷1802-2 熊本空港3F