冷やし冷やし


そばバー イング

午前5時30分起床。浅草は腫れ。これは札幌の蕎麦屋で名前は「...inG」と云う。読めば「イング」なのだが、この蕎麦屋の凄いところは「そばバー」という形容詞が頭に付くことだろ。そう「そばバー イング」。ここは朝から呑める店なのである。それも座れる席はあるけれでも立ち喰い蕎麦のスタイルである。

と云ったもまだ朝10時だ。呑んでる人などいないだろう、と中を覗けば、ありゃ、ちゃんと呑んでいる方がおられるではないか。しかしあたしはここで呑む訳にもいかず、どちらかと云うと朝飯の延長のような感覚で、蕎麦を軽く手繰ろう(全然軽くではなかったのだが)、と思って「イング」に寄ったのだ。

自販機には「冷やし」というメニューがあった。普通「冷やし」とくれば、「冷やし海老天蕎麦」のように、なにかを冷やし(ぶっかけ)で食べるものが普通なのだが、ここは正々堂々と「冷やし」だけなのである。

なんという潔さ。あたしは思わず「冷やし」を押してカウンターに席をとった。そして出てくる「冷やし」が写真なのである。蕎麦は黒々としたている。そこにねぎが少し、それに「ぶっかけ」スタイルで汁を掛け、ワサビを添えてできあがりだ。

さて、どんな味がするのか、と手繰れば、これもの凄く重いのだ。この蕎麦は手繰れない。手繰りたくても添えを許さない重さで、蕎麦をもそもそと食うのである。いや、ハッキリ云って食って良かったのか、と考えてしまう、そんな蕎麦だったのだ。

そばバー イング

そばバー イング
北海道札幌市中央区北5条西4丁目 アピア フードウォーク