深夜食堂(16)
安倍夜郎(箸)
深夜食堂全16巻
午前4時50分起床。浅草は晴れ。あたしが「深夜食堂」の1巻を購入したのは、2014年の8月のことでかれこれ2年前になる。なぜ買ったのかは不明だが、マンガなんぞの購入理由を確認するほうが難しい。あえて云えば暇だったからか。
その後も次々と買い、そしてビデオも全部見たし「映画」も見た。一応、「深夜食堂」に関しては全制覇(今の処は)になってしまった。その16巻か出た(Kindle番は7月1日に発売された)ので読んでみたのだ。
感想は、と聞かれたら、何と云えば良いのか、いつもと同じで安定している、とでも云ったらよいのだろうか。この話は殆ど(いやまったくか)破綻がないのだ。しかし、そう云ったらお終いで、この本には人を感動させようという気配さえない。
けれど「神話のアルゴリズム」はちゃんと働いているから始末に困るのだ。
Fx(a):Fy(b)~Fx(b):Fa-1(y)
(:はアナロジー関係)
けれど、ビデオのシーズン1と本の1巻目のオープニングを飾る「赤いウインナー」の話だけが、ビデオと単行とラッピンしながら、強烈に頭に残っている。たぶん「映像」と結びつくと何処かで後を引く魅力を倍増させる。
それが「映画」になるとつまらなくなったりもするのだから訳がわからないのだが、さらに、その「映像」と結びつくと後を引くものがなにものなのか、と聞かれたら、あたしは「わかんねぇ」と答えるしかないのだわ。