下町ハイボール下町ハイボール


下町ハイボールと酒肴

午前4時起床。浅草はくもり。はしべくんとの二軒目は、鐘ヶ淵の「亀屋」に久しぶりに出掛けた。往復のタクシー代の方が、飲み代よりもずっと高いこの店のカウンターはお客さんで一杯だった(まあ、5人も座れば一杯なのだが)。けれど、皆さん一見さんだそうで、元気に、しかし相当酔っぱらって「下町ハイボール」を呑んでいた。あたし達も当然「下町ハイボール」を頼んだ。

当然のように「カントク」はいない。カウンターの奥に飾られたサントリーの角瓶だけが、昔「カントク」の居たことを思い出させていた。お母さんは昔のままだった。「下町ハイボール」(焼酎ハイボール)をつくる手順は少し動きが鈍くなったけれど、長年やってきたことなので間違いはない。表面張力の力を借りて、コップギリギリの量という芸をみせてくれる。

この薄い黄色味がかった不思議な酒は、わすかに1杯280円だ。酒肴に「あたりめ」と「まぐろぶつ」をもらう。「まぐろぶつ」は錦糸町の「魚寅」のものだと云う。「魚寅」と聞けばうまいのはわかっているし、案の定の味だ。電車でお母さんが買いにいくだ。車なんか使わない。そんな話も信じられないはしべくんなのだったが、このあと寿司でも食おうと浅草に戻った。

サントリーの角瓶

あたりめ

まぐろぶつ

亀屋
東京都墨田区東向島5丁目42-11