新子新子


廻る寿司屋で「新子」を食べる

午前6時30分起床。浅草はくもり。「新子」を食べたのだ。それも「浅草まぐろ人新仲見世通り店」という廻る寿司屋でだ。「小肌(コハダ)」は光物の代表で、江戸前寿司にはなくてはならないものだが、その「小鰭」の幼魚が「新子(シンコ)」である。特に小さな新子はさばくにも酢締めにも熟練した技術が求められるので(というか面倒なので)職人の腕の見せ所と云われている。

この魚、寿司にならない成魚(コノシロ)は子魚よりも商品価値が低く、小さいほど価格が高いという珍しい魚なのである。東京では「新子」の初物には1kg当たり数万円という高値がつく篦棒だ。そんなもので、「浅草まぐろ人新仲見世通り店」でも1カンだけの握りとして出してくれるが(普段は2カン一皿である)、その1カンに5枚の「新子」が使われている。

よく行く「清司」では、来月になると「新子」を出してくれるが、廻る寿司屋で食べたとは云え、「新子」の寿司は何かいいものである。この一見継ぎ接ぎだらけの寿司を眺め、そして一口で食べる。初物を食べたら東を向いて笑え!とは祖母の教えである。感謝しなくては、と「あはは」と東を向いて笑ったのだ。[浅草グルメマップ]

緑茶ハイ

海鮮サラダ

桜えび

浅草まぐろ人新仲見世通り店
東京都台東区浅草1丁目21-8 シャローグラスビル1・2F