うさぎやのどら焼きうさぎやのどら焼き


うさぎやのどら焼き

午前5時15分起床。浅草は雨。「うさぎや」の「どら焼き」を買ったのだ。しかし、「うさぎや」の「どら焼き」を買いに上野に出たのではなく、気がついたら眼の前に「うさぎや」があったので買ったのである。そこは大勢の人達がいたが、あたしの注文は簡単で、「どら焼き5コ下さい」というものだった。この「どら焼き5コ」というがミソで、たぶん5個入りは箱に入って待っているのである。

だから、大勢の人に先駆けてあたしの名前を呼んでくれる(実際は番号なのだが)。そして会計を済ませると、外でその包みを開けて、あたしは1コの4分の1だけ食べるのだ。ここの「どら焼き」は甘い。甘いはうまいであるが、それはうまいを越えて目が潰れそうな甘さなのだ。それは現代の甘いを越えているのかもしれない。

しかし、この甘いを追いかけて、つい「うさぎや」で「どら焼き」を買ってしまう。勿論、あたしは糖尿病なので甘いものは御法度なのだが、それでも最近は4分の1だけを食べる。そして、食べればうまいなと思ってしまう。その記憶は身体に染み渡り、若い頃のうまいを呼び起こすのだ。なぜかまた「うさぎや」によっては「どら焼き」を買う。このどうしようもないループだけは、決して切れることがないようにだ。

どら焼き5コ

うさぎやのどら焼き

うさぎや
東京都台東区上野1丁目10-10