2枚もりそば+かきあげ2枚もりそば+かきあげ


女性の仕事と云うもの

午前5時50分起床。浅草は晴れ。三社祭。これは金曜日、いつものように「ゆで太郎本所吾妻橋店」に行って、あたしは「2枚もり」を大盛りで頼んでいた。番号を呼ばれ蕎麦を受け取ると、今日の蕎麦は行儀がいいのだ。行儀がいいとは、蕎麦の流れるようなその並びがである。あたしはこの流れるような並びを見るのは二回目のことで、それは昨年の11月以来の事である。

あたしは2度ほどふり返り、あー確かにこの女性の仕事だよ、と納得したのだが、この盛り方は、所謂「癖」というものだろう。この店でこの女性しかできないのだ。あたしはこの女性のもりは非常に好きだし、心なしか量も多く感じる。しかし、彼女が蕎麦を茹でるのに立ち会えるのは非常に珍しく、普段は洗い場等の仕事をしていてなかなかお目にかかれないのである。

「ゆで太郎」はチエーン店だ。それこそ何処で食べても同じ味がする。けれど、蕎麦を盛る時の癖、と云ってしまえばそれまでなのだろうが、蕎麦の盛りは担当者によって確かに違うのである。そして、その盛り方によって、味も(心なしが)変わってくるようなのでおかしいのだ。チェーン店でも、長く勤める人達だけで営業しているこの店は、通うあたしにとっては「街的」な店になるのだろう。

2枚もりそば

ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4