かしわとじそばとザンギかしわとじそばとザンギ


かしわとじそばとザンギ

岩見沢を後にする際、ホテルでのバイキング(朝食)をあえて断り、雪の降る中を岩見沢駅前の「八洲」という蕎麦屋へ向かった。ここは「立ち喰い蕎麦屋」であり、とても他人に誇れる様な処ではないが、あたしにとっての「立ち喰い蕎麦屋」は「ベスト オブ ランチ プレイス」なのであり、(あたしの知る限り)岩見沢で唯一の「立ち喰い蕎麦屋」が「八洲」なのだ。

その愛すべき店の内部は広く、さすが岩見沢(若しくは北海道)と云わざるを得ないし、更には悠々と椅子にも座れるのである。こんな広い場所は見たことも無い。ここであたしは「かしわとじそば」と「ザンギ」を注文したのである。この店の不思議な処は「ザンギそば」が無いことだ。北海道の「唐揚げ」こと「ザンギ」を、商品に使わない手はない、と思うのだが見事にないのである。

本州で云えば、我孫子市のJR我孫子駅ホーム内の「弥生軒」に、「唐揚げそば」が無いようなものである(ちょっと違うか)。

考えれば、それは以外なところに答えが出ていた(ような気がする)。ここの蕎麦は一番高いのもでも480円なのである。480円を超えて提供されるものは皆無なのだ。それを一番安い「かけそば(320円)」と「ザンギ(180円)」にすると500円になってしまう。このせいだと思っうのだ。

しかし、「ザンギ」を注文した際に「ちょと時間が掛かります」と云われてしまったのである。

なんとここの「ザンギ」は注文の度に一から揚げるのだ。だから他のメニューと違って時間がかかる。

それも僅か180円なのだ。

その時間の掛かり方も半場では無い。なにしろ、あたしの後からきた人たちの蕎麦が先に提供されてしまい、その後暫く待つ程なのだ。けれども出てきた「ザンギ」は大きくてうまい。あたしは半分ほど食べた蕎麦にザンギを入れてみた。調子に乗って1個半もだ。そしたらこの蕎麦がうまいのだ。世のものとは思えない味がした。絶品だったのである。

ザンギ

かしわとじそば

しながき

八洲
北海道岩見沢市1条西4丁目8