モンブランデセルモンブランデセル


和栗や東京店

午前3時30分起床。浅草は雨。久しぶりに「谷中銀座商店街」に行ったのである。それは、前回来た時に見つけたのだが、残念ながら腹一杯で食べられなかった「和栗や東京店」があるからだ。「和栗や」は「マツコの知らない世界」にも出ていた店で、なぜか「谷中銀座商店街」に店を出している。この日も店の前には大勢の人々が並んでいた。

あたしは、砂糖が使われている「和栗や」のケーキを食べるのは無理(糖尿病による糖質制限食の為)と分かっていたが、この日は「モンブラン」を半分だけでも食べてやるぞ、と心を決めて行ったのである。そして待つこと30分、ようやく中に入れた。(あたしたちは)座敷に上がったのだ。

あたしは「モンブランデセル」を、家人は「冬のモンブラン ショコラ」と名付けられた、ヴァローナ社製高級クーベルチュールに、奥久慈の卵、無塩バター、砂糖のみで焼き上げた濃厚ガトーショコラを組み合わせたものを頼んだ。勿論両方共に「茎焙じ茶」つきである。

しばらく待つと、目の前に「モンブランデセル」が表れた。それは螺旋を描く誘惑だった。細い栗の道の渦が何かを語る様に続く。あたしの悩みを解き放つようにと、スプーンでそっと(それを)取り口に入れた。甘い! 考えていたよりもずっと甘いのだ。そして後から生々しい栗の味が口いっぱいに広がった。

これを、うまいと云わずになんとしよう。中には生クリームと、その昔、中津川(若しかしたら飯田)のお土産で購入した「栗きんとん」1のような味の栗のクリーム状のものが入っていた。それを少しだけ食べたのだが、この世の天国じゃないのか、とさえ思える。でも体は大丈夫なわけはない。心臓が大きな音で鳴っているのが分かる。

でもついだ、家人の「冬のモンブラン ショコラ」を貰ってたべてみた。あー、うまい。味が(あたしの)「モンブラン」とは違っている。若しかしたら、こちらの方はより(あたしが)好きなものかもしれないな。でも、これがあたしの限界だった。もう食べられないのだ。ノンシュガーを10年も続けているとこの様だ。だけど、残りは家人がおいしく食べたのである(笑)。

  1. 2000年1月30日の記事があった。いや、懐かしい!

モンブランデセル(茎焙じ茶つき)

冬のモンブラン_ショコラ

和栗や東京店
東京都台東区谷中3丁目9-14 谷中銀座商店街内