ぬる燗に11年ぶりにいけたこと
午前5時55分起床。浅草はくもり。二軒目は「ぬる燗」だった。実は一週間前にも「ぬる燗」の前に立っていた。その時は席が一杯で入れなかったのだ。それがこの日は入れた。あたしらは小雨の中で片付けを待つ。そして中に入ったのだ。
なるほど、店主を囲むようにL字型のカウンターの店になっいる。店主一人でやるのは丁度よい。客は靴を脱いで座るのだ。これが新しい「ぬる燗」なのだな、と思う。
「ぬる燗」は元々三丁目にあった(以前は「すし処 清司」の傍にあった)。何時の間にか(あたしの目からは)消えてしまっていた。さらに、10年前の脳梗塞以来、日本酒を極力呑まないようにした。なにせ原因は糖尿病なのだ。糖質の高い日本酒を呑むことを自ら禁じていたのだ。
しかし、あるとき路地を歩いていると「ぬる燗」の看板を見つけたのである。
あーここが新しい「ぬる燗」なのだな、と思いながら、何時か行く機会を窺っていたのだ。糖尿病は相変わらずだけども、10年も経つと日本酒も若干呑める。ただ病気ばかりではなかったのだ(笑)。
暫くぶりの「ぬる燗」は、やっぱり「ぬる燗」であった。親方も変わってないように見える。そして、向井田さんのお勧めで「神亀」をぬる燗でもらう。二合徳利に入ったぬる燗を小さな杯で呑んだ。
あーうまい、と思った。
久々のぬる燗がこんなにうまいとは思わなかった。日本酒を飲む時には冷酒が主だったが、ぬる燗のうまさをこの歳になって知った感じがした。酒肴には「馬刺し」と「赤貝」と「空豆」を貰う。どれもがうまい。またこなくてはならないな、と思うのだ。[浅草グルメ]
ぬる燗
東京都台東区浅草三丁目20-9