ラーメンと餃子ラーメンと餃子


ラーメンと餃子

この日は町中華の「太陽」で夕餉にした。勿論「餃子」を頼む。それから「ラーメン」と「肉野菜炒め」、それからビールもだ。ここのビールはサッポロの黒ラベルである。浅草はアサヒのお膝元と云うだけあり、スーパードライが多いのだが、先の「餃子の王さま」といい、サッポロの営業が良い仕事をしたに違いない(と思う)。

そのサッポロビールを呑みながら、まずは「餃子」だ。ただ、この「餃子」が小さくなってしまったように思えるのは、あたしだけであろうか。以前は皿一杯になった2人前の「餃子」も、今は隙間が見える。おかげで追加でもう1人前頼んだのだが、まだ食えると豪語していたのは家人であった。

それよりもなによりも「ラーメン」なのだった。無論家人が食べる為に頼んだが、それをあたしが少しもらう。この「ラーメン」は懐かしい味がした。それは、あたしがまだ大学生だった頃、よく食べた福島のアパートの近くにあった店の味だ。そのスープは澄んでなく、どちらかと云うと絞まりのない味だったのだ。

それが目の前に現れたと思った。

決して流行っている店とは思えなかった福島のあの味が、思いがけず浅草に出て来たように感じられた(たぶん、感じられただけで味はまったく違う)。けれども40年も前に食べたあの味をおぼろげながらも復活させてくれたのだ。あたしは「この味には覚えがあるんだよ」と訳の分からぬことを云って食事を続けたのだ。[浅草グルメ]

餃子

肉野菜炒め

メニュー(一部)

太陽
東京都台東区浅草3-42-4