カツカレーライスカツカレーライス


カツカレー ライス

午前5時起床。浅草はくもり。ある日「ニューダイカマ」の「カレーライス」を食べたい、と思った。隣の「大釜本店」には十年前にいったきりだけど、「ニューダイマス」の姿はハッキリと覚えている。それに、地図を見ていて、最近のあたしは、自分の家から北北東へは殆ど行っていないこと気が付いた。

なぜか、まずいような気持ちになった。

その「ニューダイカマ」に行ったのは11月の日曜日だった。勿論これが初訪問という(正に)「遅れてきた者」だったのだ。引き戸を引き店内に入ると、おじいさんが(初老のあたしが見てもおじいさんなのだ)がいた。先客2名はカウンターに座っている。あたしらは勝手に近くのテーブルに席を取った。

おじいさんがコップに水を持って現れると、「カツカレー」を二つお願いした。そしたら「お手洗」と書かれたドアを開けて「カツ2枚」と頼んでいる。なんなんだこれは、と思う。すると、奥から若い男性が出てきて、カツが乗ったご飯を1つ置いていったのだ。あーこれが息子さんか。

あたしらは注文を終えたので、何時もの調子でカレーが出てくるのを待っている。だけど一向に出てこない。先に出された「カツカレーライス」は先客が食べたし、もう一人の客は「カレーライス」だ。そうこうしている内に客がくる。そして又来る。みんな「カツカレーライス」を頼んでいる。

でもまだ現れない。いったい何時来るんだ、と思った頃、ようやくあたし達の「カツカレーライス」の登場だ。息子さんがテーブルに持ってきてくれた、時間にして15分弱というところか。まっていたぞ「カツカレーライス」。

そして、おじいさんがカレーの入った「カレーポット」を届けてくれる。早速「カレーポット」からカレーを全部「カツライス」の上に掛けてやる。あたしは全部掛けないとだめなのだ。

そして食べる。うん、これはうまいぞ。和風のカレーだ。黄色の色の強いカレーだが、思ったよりもスパイシーでびっくりした。これはイカしたカレーだ。ご飯は3分の2を家人にあげ、残りは全部食べる。食後に珈琲が出てきた。インスタントのブレンディ(たぶん)。幸せになるカレー店だった。

カレーポット

カツライス

カツカレーライス

おじいさん

ニューダイカマ
東京都台東区清川1丁目29-5 アサヒ商店街