SとMの藻琴湖の牡蠣SとMの藻琴湖の牡蠣


SとMの藻琴湖の牡蠣

午前7時30分起床。浅草は晴れ。今年も宮田さんから「藻琴湖の牡蠣」が届いた。早速食べようと箱を開けると、なんとSとMの表示がある。へーと妙に納得しているわたしがそこにいたが、此処に来てSとMにサイズ分類されたことに驚いた。

「藻琴湖の牡蠣」の特徴は、牡蠣自体がとても「若い」ことだ。若い牡蠣のフレッシュな身が素晴らしいわけだが、その若い身をSとMに分けるのは、1年ものと2年ものの差かなと思った。

Sサイズのものから

今年もよく来たな、と「藻琴湖(網走にある漁業の行なわれている4湖の中では一番小さな湖だ)」から来たこの牡蠣を冷蔵庫から出す。この牡蠣は、その若い身を薄い殻に隠してはいるが、まずはSサイズのモノを「蒸し牡蠣」にして食べる。レモンだけをこの牡蠣の伴侶にして。

Sサイズの牡蠣は、中身の色は薄く、襞も弱々しいほどに美しい。中身の大きさもちょと小さいこの「藻琴湖の牡蠣」は、自ら「うまいですよ」と声を掛けてくれる。その身にレモンを搾り食べれば、この牡蠣は文句無しにうまい。オホーツクの小さな汽水湖で水揚げされた若い牡蠣であることを体一杯表現している。

Mサイズのものへ

そして、次にMサイズのものをたべる。Mサイズも同じ「蒸し牡蠣」にする。Mサイズは、大きなことには違いはないのだが、これは年齢は同じじゃないのか、と思った。やはり若い牡蠣だし、躯体も小さいのだ。

食べると若い味と海の香りが薄く口の中に広がる。味付けはレモンだけで食べるのが家のやり方だが、このMサイズの牡蠣の身を頬張ると、口の中で「藻琴湖」の汽水湖の味がはじけるのだ。

Sサイズ

Mサイズ

藻琴湖