鯨5種盛り鯨5種盛り


博多駅

午前4時40分起床。浅草はくもり。博多に行ってみようと思ったあたしは、九州新幹線新玉名駅まで送っていただき、一路博多を目指した。しかし、山鹿から博多は、決して遠くはなく、直ぐ近くに博多はある。新玉名と博多の間は時間にして僅か40分だ。

しかし、博多駅という処は酒好きな人が多いとみえ、駅にやたらと飲み屋が多い。いや、ただ多いのではなく駅全体が飲み屋横丁のような塩梅なのだが、あたしがそこに足を踏み入れたときには、時間も早いと云うのに人が沢山いた。

あたしは、ここもいいな、と思いながらも駅の外に足を向けたのだ。

博多漁家 しらすくじら博多駅前店

そう、ランチは「博多漁家 しらすくじら博多駅前店」という処にした。「しらすくじら」はちょっとだけ駅を出た処にある。「デイトスアネックス」というビルらしいが、2階にあがると広い居酒屋があった。まだ早い時間だったが、客はちらほら、そして、みんなもう呑んでいる。

鯨5種盛りと浅田屋の明太子天麩羅

博多は上野や浅草と同じだな、と思う(いやそれ以上か)。みんなそんなの酒が好きなのか、と思いながら、あたしは隅っこの二人掛けの席に座った。最初に何を頼もうか、と迷うが、この際だからと「鯨5種盛り」にしてみる。

この酒肴だけで、ビールを一本呑もうと思った。普段はあっと言う間に食べてしまう酒肴なのだが、この日だけは何時もより時間を掛けてみよう。

この「鯨5種盛り」は「ベーコン」、「さえずり」、「ヒャクヒロ」、「オバケ」、「赤身」という部位だが、特にあたしがうまいと思ったのは「ヒャクヒロ」だった。これはくじらの小腸にあたる部分で、たべるとシコシコしてすこぶるうまい。それから「さえずり」もいい。鯨の舌だが、所謂タンである。

こうして何事もなく呑んでいたのだが、どうしてもこの酒肴だけではたりなくなってしまった。それで頼んだのが「浅田屋の明太子天麩羅」だった。まあ、これは明太子を天麩羅にした味を想像して欲しいのだが。正にその通りの味がした。これもうまいモノだったのである。

浅田屋の明太子天麩羅

店内(一部)

博多漁家 しらすくじら博多駅前店
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 デイトスアネックス 2F